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ドラマ 銭ゲバ ネタバレ・あらすじ・感想 5話・6話・7話

ドラマ ネタバレ~過去ドラマ
ドラマ 銭ゲバ ネタバレ・あらすじ・感想 1話・2話・3話・4話の続き。

ドラマ 銭ゲバ ネタバレ・あらすじ・感想 5話・6話・7話



ドラマ 銭ゲバ 概要



放送期間:2009年1月17日~3月14日の毎週土曜日。
局:日本テレビ系列
脚本: 岡田惠和
主演:松山ケンイチ
ジャンル:ピカレスク(悪人を主人公にした物語。)
放送時間と話数:夜9時00分~9時54分 全9話

策略と陰謀で人をたらしこんで、何もかも奪うソシオパスのドラマ

不幸な生い立ちゆえ金に執着する「銭ゲバ」となった青年の、非情な成り上がり人生の果てに待ち受ける末路までを描く壮絶なピカレスクドラマ。
相反する「愛」と「悪」をスリリングに描き、視る者に「幸福とは何か?」を問いかける。


ドラマ 銭ゲバ ネタバレ・あらすじ



ドラマ 銭ゲバ ネタバレ・あらすじ 5話



刑事が、通報のあった場所を掘り返したものの遺体は発見されなかった。
だが、風太郎の様子が何だかおかしい。
それに風太郎を睨みつける刑事、荻野聡の恐ろしい目付きは何を意味するのか?
緑は、自分の知らない何かがこの裏に隠されているような気配を感じ取っていた。

次女の娘婿として、社長、三國譲次に付いて、会社経営を学びながら、風太郎は、営業職の一員として、時に、重役会議にも出席し、自分の意見を求められるようにもなった。
そんな時、なかなか鋭い意見を述べて、三國譲次は「優秀だろう。うちの娘婿は。」と鼻を高そうにしていた。
周囲の重役らの評判も上々であった。
そんな中、風太郎は謙虚さを装いつつ、既に腹の中では、自身が社長になるために、三國譲次を殺害する方法を考えていた。

三國家では茜が幸せそうにしていたが、片や、緑の心には、言い知れぬ疑惑が雨雲のように憂鬱に広がっていた。

譲次と風太郎が仕事を終えて家へ帰って来ると、表面的には、平和で幸せそうな家族団らんがあったが、家政婦の春子もまた垣間見た風太郎の悪魔のような表情を思い出して、
怯えていた。

茜は、メイドに対する態度が傲慢だと、風太郎に叱られる事すら嬉しくて、ますます風太郎にのめり込んで行った。
この頃はまだ風太郎も茜を愛している演技を続行中だったので、茜にとっては幸せの真っ只中であったのだろう。

緑は、荻野聡らに面会し、荻野の風太郎に対する見解を聞いていた。
荻野聡は、昔、弟の荻野宏が路上で撲殺された新聞記事のコピーを見せて「話はここから始まります。」と、
風太郎に対して、自分が感じている疑惑のすべてを話した。
「おそらくあの暴漢もヤツの仕込みでしょう。あなたの友達も殺されてるかもしれませんね。金ですよ。金、ヤツの原動力はすべて金。あなたの妹さんに近づいたのもそのためだ。」
こうした話を聞かされて、緑は体の震えが止まらなかった。

風太郎の父、蒲郡健蔵は風太郎から小遣いをせびり取るために度々、風太郎の傍に現れた。
健蔵は、死体を隠したのも、通報したのも自分だと聞かせて、それとなく、更に犯行を重ねるのを止めさせようと説得を試みていた。
風太郎はそんな父親が鬱陶しくて「いくら渡したら死んでくれるんだ?」と聞いた。
健蔵は「10億とか?」と言って笑ったが、風太郎は無表情なままで「わかった。その時は死ねよ。」と言った。
健蔵は内心では実の息子に「死ね。」と言われて、かなり堪えたが笑って誤魔化した。

翌日、緑は朝から、風太郎の事で深く悩み、食事すら喉を通らなかった。

くしくもこの日、風太郎の計画は実行された。
実行犯は、金持ちに恨みを抱く男、枝野良夫(柄本時生)。
枝野良夫は末期がんで天涯孤独であったため、親近感を抱く風太郎のために、譲次の殺害後、その罪をひとりで引き受けて自殺する事となる。

譲次は、この日、娘婿を紹介しようと、彼を連れて、亡き妻の墓参りをした。
その後、若い頃、好きだった庶民的な定食屋の味を求めて、風太郎に行きつけの「伊豆屋」へ連れて行ってもらう。
伊豆屋でベラ定食を食べながら、楽しく語らい食事をして店を出た。
その後、途中までは風太郎と肩を並べて話しながら歩いて来たのだが、風太郎が「店に忘れ物をしたので…。」と嘘を付いて引き返すフリをしたので、
そこから工場へ一人で歩いて向かった。
そして…計画通り、突然目の前に現れた枝野の銃弾に倒れたのだ。

決行する前日、枝野良夫が風太郎に話した事で一つ印象に残った事がある。
それは、枝野の死んだ母親が金のために何でもする人間を指して「銭ゲバ」と言っていたという話。──


譲次の殺害の翌日、風太郎はビルの屋上から大量の一万円札をばら撒く。
その金を我先に掴もうとして狂乱する道行く人々。
その醜い姿を見て、人間なんて所詮、金で転ぶんだ──自分は間違っていなかったんだと安心するために。
だが、そんな事をしても心は虚しくなるばかりだった。

緑は、父が殺されたショックのせいか、それ以降、魂の抜け殻のようになり、しゃべる事も歩く事も出来なくなった。

そして…風太郎はついに三國造船の社長に就任する。


ドラマ 銭ゲバ ネタバレ・あらすじ 6話



社長就任以来、外面こそは良かったが、風太郎の茜に対する家での態度は一変した。
ギスギスしていると言ってもいい。
緑と二人だけの時は、どうせもう壊れてしまっているので何を言ってもわからないと思い、本音を言いたい放題だった。


健蔵は相変わらず、小遣いの無心に来たが、風太郎が会わないので、家の方を訪ねて行き、茜から小遣いを貰っていた。

荻野聡と菅田純の刑事コンビも相変わらず、風太郎の周辺を嗅ぎまわっていた。

緑は、ずっと心神喪失状態。
けれど、そんな緑に向き合って茜は「たとえ騙されていたとしても、あの人の事を理解して愛しているのは世界で私ひとり。だから幸せ。」と言っていた。
「風太郎さんと私は同じ心に傷を持つ同士だからわかりあえる。」とも言った。
でも、それは茜の哀しいひとり相撲のようなもので、役目を終えたと思える茜に、風太郎が優しく接する事は最早なく、ましてや二人が気持ちを通わす事もなかった。


風太郎は、亡き母のために立派な墓を建てる。
「でも…せっかく金持ちになっても、生前してあげたかった事は何一つ出来ないし、それに正直言って、金の使い方がわからない。」
そう言って風太郎は、母の墓前で涙ぐんだ。

それに…母はきっと、自分が罪を重ねた事を怒っているだろうと思うと、とても悲しかった。
だが、その反面「仕方がなかったんだ!他にどうしたらいいかわからなかったんだ!」と言って、母に甘えたい気持ちもあった。
そして「僕は死んでも、お母さんがいる天国には行けないから、もう二度と会えない。」と言って更に泣いた。

風太郎は、母に瓜二つのホームレスの女に金を与えて助けようとして、逆に、それが原因で死なせてしまう。
この女は、風太郎が出会った中で唯一、最後まで金に翻弄されない人間であった。

その一方で、荻野聡の身辺調査を行い、妻の心臓手術が必要な事を知り、そのための費用諸々と渡米日などを援助すると申し出る。
口には出さなかったが、荻野の自分への執念に蓋をさせようという裏取り引きである。
妻の治療費を工面する事の出来ない荻野の気持ちは目の前に積まれた札束に大いに揺らいだが、怒りが込み上げて、札束を手で払いのけて帰ろうとした。
それを更に風太郎が「お金で助かる命を見殺しにするのならば人殺しだ。」と言って煽るので、我慢出来ずに殴り飛ばして馬事雑言を浴びせながら、警備員に追い出される。


「伊豆屋」では、屋上から金を蒔いたのを目撃した由香に、彼女が下で拾った1万円札を返されて怒られた。
一応、その場では「ごめんなさい。」と素直に謝り、その1万円を受け取ったが、内心ではどうでもいいと思っていた。
その後、初めて、自分にそっくりだという由香の兄、真一を見て、利用出来ると思いほくそえんだ。


風太郎は、すぐさま、真一を金で雇い、荻野聡の妻、加奈江(宮本裕子)が入院している病院へ行かせて、階段の上から突き飛ばして怪我をさせた。
今度は脅しである。
家の方でも家政婦の春子を、脅しと金の力と同郷のよしみで服従させた。

 このようにして、周囲の人間を着々と金と脅しで服従させてゆく事に余念がない風太郎は、ふと思い出して、父を呼びつけて、約束通りに10億円を渡して
「死ね。」と言った。
健蔵は最初、受け取りを躊躇うような様子を見せたが、風太郎に「受け取るのが怖いんですか?」と言われてムッとして10億入りのアルミトランクに手を出す。
だが、風太郎に「とんずらは出来ない。全財産を使っても見つけ出して殺してやる。約束を果たして死ぬか俺を殺すしかないぜ。」とウィンクをされて氷り付く。
しかし、それも一瞬の事で、健蔵はすぐにいつもの飄々とした様子に戻って「じゃあね、風太郎ちゃん。」と言ってキャスター付きのアルミトランクを押して出て行った。


特注のマカロンの大きなケーキが三國家に届けられた。
緑の前で昔、出会った頃の話をしながら、ふてぶてしくそのケーキを食べ散らかす風太郎。
「緑さんは、真っ直ぐで大人になっても、あの頃と全然、変わっていない。だから騙しやすかったよ。」と言って、ひとりでマカロンを食べ散らかして涙を流す。
毎晩、悪夢にうなされて眠れないし、ちっとも幸せではないのだ。
結局、そのケーキを、ぶっ潰して「くだらねぇ。」と呟く。
床に落ちたマカロンを幾つも重ねて握り潰し「緑さん、食べなよ、ほら。」と言って無理矢理に緑の口にねじ込もうとした時、緑が急に睨みつけて平手打ちをした。
激しく怒りに震えている。
そして緑は立ち上がると「可哀そう…。憐れな人ね。」と言った。
驚いて目を見開く風太郎。
心神喪失は緑の芝居だったのだ。
怒りに任せて緑は風太郎に馬乗りになると「あなたも騙しやすかったわよ。とっても。」と叫ぶ。
「父が死んだ時、私は確信した。全部、あなたがやったんだって。だから…自分の身を守るために頭がおかしくなったフリをしたの。」
殺す意味がなくなるように緑はそうした。
それに、そうする事で真実をもっと知りたかったのだ。
緑は風太郎を憐れみつつも本心をすべてぶちまけた。
最後に「お金に勝ったつもりでいても、あなたは、結局、お金のために人生を使って負けているんだ。私は、あなたが地獄に落ちてゆくのを見届ける。」と言った。
この時、風太郎は怯えていた。

その時、押し入って来たのは荻野聡と菅田純の刑事コンビだ。

菅田の手には逮捕状があった。
容疑は、荻野加奈江に対する傷害であった。

手錠を掛けられて連行される風太郎。

パトカーに乗せられて警察署に向かう車道から、風太郎は、母に似たホームレスの女の遺体が運ばれて行くのを見て「止めろ!なんでなんだよ!」と、泣き叫んだ。
罪を犯した自分はともかくも、母に似たその女が金で幸せになれなかった事が何よりもショックだったのだ。

これで風太郎も終わりかと思われたが…。



ドラマ 銭ゲバ ネタバレ・あらすじ 7話



荻野聡の妻、加奈江を病院の階段から突き落とした容疑で逮捕された風太郎は、荻野の厳しい取り調べを受けていた。

その頃、三國家では「何があっても風太郎を愛している。」と言う茜に対して、緑は「私は絶対にあの男を許さない。」と怒りに震えていた。


警察の檻の中で、過去を回想する風太郎。

荻野宏を殺して逃亡していたあの頃、行くあてもなく町を彷徨っている時に、親切にしてくれたホームレスのお爺さんがいた。
優しくされて、匿ってもくれて、風太郎は少しずつそのお爺さんに心を開いていったが、結局、最後には、その人も金のために、風太郎を警察に売ろうとしていたのだ。
そんな事があって風太郎は、人を信じられなくなるのと同時に、世の中は結局、金が支配しているのだと、ますます強く思い込んだ。
そんな回想を経て、風太郎は、再び、地獄行きの覚悟と引き換えに、世の中の人間は金で動く事を俺が証明してやる!と決意する。
「銭ズラ!」と何度も繰り返し叫びながら…。
そして再び、ふてぶてしい態度で、荻野刑事の取り調べに反論する。

進展の無さに荻野は苛立った。
当日の風太郎のアリバイは完璧であり、ほどなくして真犯人が自首して来て、風太郎は釈放される。
自首して来た犯人とは、むろん風太郎に金で雇われた真一である。

一方、キャスター付きのアルミトランクと共に、町をさすらう健蔵は、大金を持て余し、今後どうして生きたらいいのか思案していた。

家へ帰った風太郎は、一切の演技をやめて、緑と茜に、冷たく、ふてぶてしく接する。
そして最早、隠し立てする事もなく、これまでの殺人や演出はすべて自分がやった事だと話した。
茜には、三國家へ入り込むためのターゲットだった事。
その理由は、茜が醜いから騙しやすかったから…などを話した。

そんな風太郎を緑は睨みつけて「死ぬより辛い苦しみを味わうべき。」と言い放ったが、
風太郎は動じる事もなく「お好きにして下さい。どっち道、僕は地獄への片道切符しか持っていないんでね、怖いものなんかないんですよ。」と意に介する事もなく平然としていた。

この夜、もう一度だけ茜は風太郎の情けにすがろうとした。
しかし、風太郎に「おまえの事なんて最初から興味もない。おまえの役目は終わった。生きていようが死んでいようが、どうでもいい。」と言われて、深く傷ついていた。


それでも、最後に、こう言い残した。
「風太郎さんと違う人生で出会いたかったな。愛してる…愛はあるんだよ、風太郎さん。あなたと一緒にいられて幸せでした。ありがとう。」
愛しそうに風太郎の両頬を両手で挟み、語りかけられたこの言葉が実質、茜の遺書のようなものだった。
その言葉も、風太郎に疎ましがられたが…。


真一が罪を犯したのに、風太郎が誤認逮捕されていたと思い込んでいる伊豆屋の面々が、三國造船の社長室まで謝罪に来る。
しかし風太郎は、彼らが、かねてよりの「貧しくても大切なのはお金じゃなくて心だ。」と言う言い分を曲げない事が癪に障り、乱暴な言葉と態度で追い返す。
伊豆屋の面々は豹変した風太郎の態度に唖然としていた。


一方、金の力で罪を逃れようとする風太郎を絶対に許せないと思っていた荻野聡は、妻が再び心臓病の発作を起こした事に追い詰められていた。

その頃、緑は、風太郎の生まれ故郷である漁村を訪れて、出会った頃の彼の表情を思い出したり、貧しくても、母と懸命に生きていたのであろう借家を訪ねて、
彼の生きた足跡を辿っていた。
彼がどんな所で生まれて育ったのか?
自分にも悪い部分があったのか?
何が、素朴だった一人の少年を、あんな恐ろしい銭ゲバに変貌させてしまったのか知りたかったのだ。
ちゃんと憎むために納得したかったのだ。

そこで緑は健蔵に再会する。
健蔵は、風太郎から命と引き換えに10億円を貰った事、そのうちの1億円を、昔さんざん自分を馬鹿にしたこの町に寄付すると言ったら、掌を返すように態度が変わった事を話して
「やっぱり世の中、銭ズラっ~。」とおどけて見せた。
「俺たち親戚なんだから軽蔑したらダメだよ。」とも言ってみたが、
緑は冷めた気持ちでそれを聞いて「とってもくだらない人ですね。もちろん軽蔑します。心の底から。」と言った。
そして最後に「息子とした約束、一つくらいちゃんと守ったらどうですか?もうお会いする事もないと思います。死ぬんですものね。」と吐き捨てて立ち去った。

ちゃんと憎むつもりが、風太郎の不運な生まれと生い立ちを辿った緑は、何とも言えない暗い哀しみに襲われた。


一方、その頃、荻野聡は、妻の病状が悪化して「お母さん、死んじゃうの?」と心配して泣く息子を胸に抱き、悩みの只中にあった。
そして…追い詰められた末に、ついに風太郎と裏取り引きをする決意をして、三國造船へ風太郎を訪ねて行き、頭を下げて、手術費の援助を依頼した。
「結局、大事なのは金だ。」という言葉と引き換えに、荻野聡は自分を曲げて、目の前の大金を受け取って帰った。
あれほど、自分に抵抗していたこの男も、結局は金の力に転んだと、風太郎は満足だった。
荻野聡は、虚しさと悔しさに胸を潰されて、外へ出ると、金の入ったアルミのトランクを抱き締めながら、地面に両膝をついて泣いた。
泣き声は次第に大きくなり最後は正体もなく地面に突っ伏して泣いていた。

金に追い詰められていたのは、荻野聡ばかりではない。
急に、真一の作った借金の返済を、裏金融から迫られて、無理な取り立てに遭い、伊豆屋の面々も青ざめていた。
風太郎の手先となって貰った300万を支払済みなものの、それは利息に過ぎないと言われてしまった。


この日、風太郎が帰宅すると、茜が部屋で首を吊って死んでいた。
それを発見し、茜を殺すつもりはなかった風太郎は、そのまま、後ろにあった椅子の上にのけぞって腰を抜かすような形で大の字に腰掛けていた。
緑が帰宅したのはその直後で、発見後、驚きと悲しみの余りに、緑はパニックに陥った。


ドラマ 銭ゲバ 5話~8話の感想



とてもよく出来た脚本で音楽の使い方も効果的。

お笑い出身の宮川大輔が、主役の松ケンと堂々と渡り合う素晴らしい演技をしていて驚いた。
でも唯一、1か所だけ、感情的に風太郎を怒鳴りつけるシーンで、イントネーションに関西弁なまりが出てしまってて惜しかったわ。


テーマ : テレビドラマ
ジャンル : テレビ・ラジオ

ドラマ 銭ゲバ ネタバレ・あらすじ・感想 1話・2話・3話・4話

ドラマ ネタバレ~過去ドラマ

ドラマ 銭ゲバ ネタバレ・あらすじ・感想 1話・2話・3話・4話



ドラマ 銭ゲバ 概要



放送期間:2009年1月17日~3月14日の毎週土曜日。
局:日本テレビ系列
脚本: 岡田惠和
主演:松山ケンイチ
ジャンル:ピカレスク(悪人を主人公にした物語。)
放送時間と話数:夜9時00分~9時54分 全9話

陰謀で人をたらしこんで、何もかも奪うソシオパスのドラマ

不幸な生い立ちゆえ金に執着する「銭ゲバ」となった青年の、非情な成り上がり人生の果てに待ち受ける末路までを描く壮絶なピカレスクドラマ。
相反する「愛」と「悪」をスリリングに描き、視る者に「幸福とは何か?」を問いかける。


ドラマ 銭ゲバ ネタバレ・あらすじ



ドラマ 銭ゲバ ネタバレ・あらすじ 1話~2話



工場で働く派遣労働者の蒲郡風太郎(松山ケンイチ)は、生産調整のため解雇される。

小学生の頃、酒浸りで暴力を振るうロクデナシの父親(椎名桔平)とは不仲であり、
貧しいながらも精一杯の愛情を注いでくれた母親(奥貫薫)桃子と母子家庭のごとく暮らしていた。
毎日カツカツの生活で、学校へ行けば「貧乏人」と嘲りを受けて虐められもしたが、それでも、近所に住む新聞配達の同僚の大学生のお兄さん荻野宏(近藤公園)の励ましもあり
希望を失う事なく生きていた。

ところが、そんな日々の中、医者にかかるお金がなかったゆえに、母は突然、命を落とした。

風太郎の左目の傷は、まだ母が生きていた頃、金の無心にフラリと帰って来た父親に抵抗して、投げ飛ばされた際に机の角にぶつけて出来た。

「金さえあれば、母は死なずに済んだのに!」と考えるようになった風太郎は異常に金に執着するようになる。

母の死後、児童擁護施設に預けられた風太郎だったが、ある日の夜、そこを脱走する。
そして、夜の町をうろつき、酒に泥酔したサラリーマンが酔い潰れて道端で寝込んでいるのを見つけると、コートの内ポケットから財布を抜き取る。
それを、たまたま目撃した荻野宏が、金を持って逃げる風太郎を追いかけて捉まえ、言い聞かせて悪事を止めさせようとしたが、興奮状態の風太郎にバットで撲殺されてしまう。

十年余りの時が流れ、大人になった風太郎は、学歴もないために、さまざまな工場の派遣労働者となって働いていたが、行く先々で不当な派遣切りに遭う。
彼自身は独身だし普段からコツコツと貯め込んでいたので、派遣切りにそれほど怯えるでもなかった。

切られたら、また人材派遣会社に再度、登録をし、次の仕事にありつくという暮らしであったが、同じ職場で一足先に派遣切りされた所帯持ちの男が、風太郎に借金を申し込んできた。
風太郎はその男、寺田修司(田口トモロヲ)が、自分の留守中に風太郎が住むボロアパートに忍び込み、畳の下に隠してあった大金を盗んだのを取り返そうとしてまたしても撲殺する。

寺田殺害の事件を調査していた刑事の荻野聡(宮川大輔)は、寺田が働いていた合板工場に、昔、弟が面倒を見ていた蒲郡風太郎もまた働いていた事を知る。
そして、寺田の殺害方法も、弟の時と同じ撲殺であった事から、蒲郡風太郎に疑惑の目を向ける。

荻野聡は風太郎の前に現れて鋭く職務質問した。
しかし、風太郎が寺田を殺した夜は偶然、荻野宏を殺した夜と同じく、どしゃぶりの雨であったために、指紋などの物的証拠が得られず、しらを切りとおされてしまう。


ドラマ 銭ゲバ ネタバレ・あらすじ 3話~4話



やがて風太郎も、死んだ寺田と同じく、勤めていた工場を派遣切りされる。
切られたその日のうちに、新たな仕事を得ようと、携帯で人材派遣会社のサイトの求人に応募申し込みをする。

数日後、三國造船(株)京浜工場での派遣社員の仕事にありつくが、働き始めてすぐに、そこが、子供の頃に知り合って、別荘に招かれた事のある同い年の少女、三國緑(ミムラ)の父親が経営する会社である事を知る。

その子供の時の緑との思い出は、風太郎にとって苦いものだった。
最初、緑は、お金持ちだけれど優しく感じの良い少女だった。
ところが、緑の別荘で、風太郎が初めて見る美しいお菓子マカロンを、緑が席を外している間に、ランドセルに詰め込んでいる場面を目撃したとたん冷酷に「泥棒!」と呼び蔑んだ。
その上、風太郎の母まで呼ばれて、謝罪しても尚、罵倒し続けたのである。
ただ母にも美味しいお菓子を食べさせてあげたいと思っただけなのに…。
自分ばかりではなく母にまで、情けない思いをさせて傷つけてしまったのだ。
この時にも、貧乏のせいで、見下されたという思いがあった。

そんな金持ちどもに復讐してやりたい。
「金のためなら何でもするズラ。」という下心を隠して、風太郎は三國の家に入り込んでやろうと考える。

計画的に三國の家に入り込むために、緑の運転する自家用車の前に、フラリと飛び出して、わざと跳ねられる風太郎。

責任を感じた緑は、風太郎の病室に付き添い看護する。

目覚めた風太郎は「もしかして…緑さん?」と、今、気付いたばかりのような口ぶりで、自分が昔、子供の頃に、故郷で面識のあった風太郎であった事を明かす。

怪我は大事には至らなかったものの申し訳なさから「自分に出来る事を何かさせて欲しい。」との緑の申し出に「それなら友達になって下さい。」と願い出る風太郎。

緑は風太郎と友達になる事を快諾し、風太郎を自分の家が持つ船で催すパーティへと招待する。

船上パーティに集まった面々は、緑のお金持ちの友人ばかり。
風太郎は、彼らのお喋りの席から離れて、ひとり船上デッキに立ち、中の様子を窺い見た。
すると、緑の妹の茜(木南晴夏)が、俯きがちに居辛そうにしていた。
茜には、生まれつき、顔に醜いアザがあり足も不自由だった。

風太郎は、この茜のコンプレックスを利用して、三國家に入り込む事にした。

緑の友人の一人に白川正輝(田中圭)という金持ちのボンボンがいた。
この日、彼はオークションで落としたという500万円の腕時計を自慢していたが、それがひどく茜の癇に障った。

茜は、心に一点の曇りも傷もなく、いつも幸福感を撒き散らしている、そんな正輝を内心で激しく嫌っていた。
だから、正輝が洗面室に忘れたその高価な時計を壊したのである。

その事を察した風太郎は、それが茜の仕業とはバレないように、上手くその場を収める。
そして、茜と二人きりになる機会を作り、自分には彼女の気持ちが良くわかる…だから自分は常に茜の味方であると示す。
茜には、その風太郎の行動が、自分に示された計り知れない程、大きな優しさに感じられた。


それは《不幸を背負って生まれたから苦労知らずの幸せなやつらが忌々しい》という自分と共通する茜のコンプレックスを利用した手口だった。
こうして風太郎は、茜の関心を惹く事に成功し、まんまと三國家へ入り込む。


普段自分の殻に閉じこもっている茜の要望を聞いてあげるのは、姉の緑にも、父親の三國譲次(山本圭)にも好ましい事ではあった。
しかし例えそうだとしても、三國譲次は片目に傷を持つ風貌といい、育った貧しい環境といい、どうにも風太郎に相容れない感情を抱き続けていた。
その三國譲次の信頼を勝ち取るために、次に風太郎が仕掛けたのは、三國造船をリストラされて食い詰めている男を金で雇い、緑を襲わせて、それを自分が体を張って守るという芝居であった。

わざと男に自分の左腿をナイフで刺すように指示し、怪我をしてまで緑を守るという演技をした風太郎に、すっかり騙されて、これまで以上に緑は風太郎の事を信じるようになった。
そしてまた三國譲次も、娘を守ってくれたという思いから心を開き、風太郎が退院して来ると、それまで別々に摂っていた食事も、4人揃ってするようにまでなった。

しかしマズい事に、かねてより風太郎を怪しんでいた白川正輝が、襲撃犯が逃走した後にコインロッカーに辿り着き、そこから大金を出すのを目撃して、この襲撃事件が風太郎の仕込みによるものだった事に気付いていた。

それでなくても三國家を心配する白川は、風太郎は三國家の財産を狙っているに違いないと言って、緑に「家へ入れない方がいい。」と助言していたのだ。
今や明確に風太郎の正体を知った白川は、風太郎にそっと近づいて「警察には黙っておいてやるから、三國家から立ち去れ。」と告げてきた。

自分が金持ちになる道に立ち塞がる白川は邪魔者だ。
風太郎は夜遅く、白川を殺害し、その遺体を三國家の敷地内の一角に埋めた。


一夜明けた翌日、父と姉の前で結婚をせがむ茜に「それは無理だ。僕は…自分の世界に戻ります」と風太郎は自分から三國家を去る。
そこには風太郎の先を見通したこんな計算があった。
―――どうせ、ここで身を引いても茜がダダをこねて家族を困らせ、向こうからきっと戻って欲しいと頼みに来るに違いない。
それならば、ここは信用を得るために、金持ちが好きな、従順で無欲で、身の程を知った貧乏人を演じておいた方が効果的だ。―――

風太郎は毎日、三國造船の作業場に通って仕事をしながら緑が迎えに来るのを待っていた。
何日後だったか…風太郎が出て行って以来、部屋に籠りっきりでロクに食事を摂ろうともしなかった茜が、手首を切って自殺を図り、とうとう緑が作業場まで風太郎を迎えに来た。
目には涙まで浮かべ「どうか、三國家へ帰って来て下さい。」と頭を下げている。
風太郎は、心の中で「やったぜ!」と叫びながらも平静を装い対応する。
この頃になると、父親の三國譲次も、茜の命には代えられないとばかりに、風太郎を婿として迎え入れる覚悟を決めていた。

ほくそ笑みながら三國家へ戻った風太郎は、勝ち誇ったような気分でいた。
しかし、ある人物が、せっかくのこの勝利者気分をぶち壊す。
そのある人物とは、風太郎の父親である蒲郡健蔵だ。
自分の留守中に健蔵が、勝手に三國家へ上がり込み、三國家の家族らと談笑している。
健蔵は風太郎の乗っ取り計画を見透かしており、自分にも、いい思いをさせろとばかりに、こんな時だけ父親面してやって来たのだ。

風太郎の部屋で二人だけになると、健蔵は、風太郎を「よくやった!」と褒め、財産乗っ取り計画に参加させろと言ったが、
風太郎は心から健蔵を憎んでおり、一日も早く消えて欲しいと願っていた。
この夜、緑は、また、ずっと行方不明になったきりの白川正輝の携帯へ電話を掛けた。
相変わらず電話には出ないで呼び出し音だけが何度も続いていた。
ちょうどこの時、ゴミを捨てるために外へ出ていたメイドの桑田春子(志保)が、土の中から電話の呼び出し音が鳴っているのに気付き、土を掘り返し始める。
そこは、風太郎が、殺害した白川正輝を埋めた場所だ。
いくらか掘り進むと、人間の指先が現れて、驚いた春子は、恐怖にかられた形相で屋敷の方へと走って来た。
それを、風太郎の部屋の窓から見ていた健蔵は「何かある!」と直感した。
翌朝に風太郎が目覚めると、昨夜、風太郎が渡した札束を持って、既に健蔵は消えていた。


茜との結婚式の準備が進む最中も「派遣の契約が後、数日、残っているから。」と風太郎は作業場に通い続けていたが、
そんな時に、ヘマをして厳しく叱責を受けている派遣社員を庇ってやる風太郎。

縁あって時折り、風太郎が通い続けていた定食屋『伊豆屋』という店があった。
そこには貧しくても朗らかな家族たちが暮らしていて、風太郎は、そこに、自分と瓜二つの由香(石橋杏奈)の兄・野々村真一(松山ケンイチの二役)がいる事を知る。
真一は放蕩者で、度々、騒ぎを起している事も。

若手版“フーテンの寅さん”のような、お調子者の真一を、家族たちは優しい気持ちで見守っていた。

「お天道様は見てるからさ、大切なのは、金じゃない、心だよ。」そんな清廉な事を言う伊豆屋の人々。――― 同じ事を亡くなった母も言っていた。
だが金がないために死んでしまった。
きっとこの連中も、大金を目の当りにしたら、変わってしまうに違いない。
もし、そうでなければ、この世は金がすべてと思っている自分が間違えている事になるじゃないか!
「よし、本心を引き出してやる!」そう思った風太郎は、店の前にわざと札束の入った封筒を置いておく。
ところが、それを見つけた彼らはすぐに、交番のおまわりさんにその札束を届けてしまうのだった。


その頃、警察署の荻野聡に「三國家の庭のとある場所に死体が埋まっている。」という通報の電話が入る。
それで、三國家にやって来た刑事、荻野聡とその後輩の刑事、菅田純(鈴木裕樹)。
菅田が、三國家の家族全員が見守る中で、例の場所の土をスコップで掘り返し始めた。
荻野が見る限りでは、掘り返される様子を見つめながら、風太郎は激しく緊張していた。

ところが、出てきた物は、広告の裏に書かれた舌を出したへのへのもへじの絵が一枚っきりだった。

これは、風太郎に恩を売り、財産乗っ取りに参加させてもらうために健蔵が仕出かした事だったのだ。


ドラマ 銭ゲバ 3話~4話の感想



第4話の中、風太郎が、金持ちに関して述べる台詞(心の声)で「おまえらが金持ちなのは、おまえらの御先祖が、他のやつより、ちょっとだけ喧嘩が強かっただけの事。」という部分は
ちょっと違うんじゃないかなぁ…風太郎はこの時、戦国武将とか武士社会をイメージしつつ、その武家社会の崩壊後、華族になった人々をイメージして言ってたのだろうけど、そういう人達じゃなくて、現在の財閥のほとんどの御先祖は商人だと思うからね。
けっこう、うまい事、言ったようで、ちょっと違ったね(笑)

ウエディングドレスの衣装合わせをしているシーンで、
ウエディングドレスを試着した茜が目の前に立つ姿が、風太郎には、体中に一万円札を貼り付けている姿に見えるというCG加工は面白かった♪

テーマ : テレビドラマ
ジャンル : テレビ・ラジオ

映画 アイム・ノット・シリアルキラー ネタバレ・あらすじ・感想

映画ネタバレ~のご紹介です。

映画 アイム・ノット・シリアルキラー ネタバレ・あらすじ・感想



映画 アイム・ノット・シリアルキラー 概要



2016年公開のアイルランドとイギリス合作映画。
監督:ビリー・オブライエン
脚本:ビリー・オブライエン
主演: マックス・レコーズ
ジャンル:スリラー映画
上映時間:103分

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドク役のクリストファー・ロイドがシリアルキラーの役を演じている。

映画 アイム・ノット・シリアルキラー ネタバレ・あらすじ



《映画 アイム・ノット・シリアルキラー 起》

クレイトン郡の、とある田舎町。
色白の美少年、16歳のジョンの家は葬儀屋を営んでいる。
この葬儀屋では近代的なエンバーミングまでも行っていた。
エンバーミングとは、死体にメスを入れて見映えを美しく保つという作業だ。
母が主体となり行うエンバーミングをジョンも、叔母と共に、日常的に手伝っていた。
そんなジョンは、死体や殺人に異常に興味を持つ少年で、カウンセラーから、ソシオパス(社会病質者)と診断される。
稼業の手伝いをするジョンは親孝行な息子とも言えたが、ジョンの母は、死体と接する稼業などを手伝わせていた事が、彼に悪影響を及ぼしたのではないかと心配していた。

しかしながら、母の心配は杞憂(きゆう)に過ぎず、
自分がソシオパスであるという自覚の元、ジョンは、殺人への衝動を抑えるために、常日頃から密かに、自分自身にルールを課して生きていた。
例えソシオパスであっても、自分の衝動をコントロールする能力も同時に併せ持った《しっかり者のソシオパス》であったジョン。

そんな、ある日の事、町で謎の連続殺人事件が発生する。
その殺人の手口は異常で、まるで猛獣の襲撃に遭ったかのように死体は切り裂かれていて、内蔵が抉り出されていた。


《映画 アイム・ノット・シリアルキラー ネタバレ 承》

学校では、ジョンの自由研究のレポートの内容が猟奇殺人犯などという物騒な人物に偏っているので、校長先生までがジョンを問題視し始めたようで、
母が学校に呼び出されて、厳重注意を受けたが、それでもジョンは淡々としていた。
彼にセラピストが付くようになったのは昨年、提出した食人鬼のジェフリー・ダーマに関するレポートのせいだった。
一年経過しても、いっこうに症状が改善しないとジョンの母は思っていた。
しかし、正直な話、セラピストと過ごす時間はジョンにとって何の役にも立っていなかった。

ジョンは稼業の事で、学校でからかわれる事もあったが、そういう時も、自分の殺意を緩和するためのルール(殺したいと思った時は、笑顔で、そいつを褒める)
を即座に適用しやり過ごしていた。
セラピストにも、そう話していたが、セラピストは「君には連続殺人犯の兆候がいくつもある。」と言って、年中、彼の事を心配していた。
それでもジョンは、セラピストが、ある程度、ジョンの自己抑止力を信用してくれていると思っていたので、これまで何でも素直に話して来たが、
最近は話した内容が、母に筒抜けになっていて、しかも内容が湾曲して伝わっている事から、このセラピストに対しても、うざったいという感情も芽生え始めていた。


《映画 アイム・ノット・シリアルキラー ネタバレ 転》

さて、ジョンの家の隣には穏やかな老夫婦が住んでいて、そこの主人は理髪店を営んでいた。
ジョンも普段から仲良くしていて、これまで、誰も、この年老いた理髪師のクロ―リー(クリストファー・ロイド)を疑うなどとは思いもよらなかったであろう。

この頃、自宅の葬儀店に運び込まれた死体からは内臓の一部が消えていた。
叔母は警察が検死の後、戻し忘れたと思っていたがジョンは「犯人が取ったのかもしれない。」と呟いた。
警察の記録にも、発見時から切除されて無かったとあった。
今まで治安の良好な地域だったのに、立て続けに、このような猟奇殺人が起こっていた。
遺体の傍には、必ず、石油か泥のような黒い物質が発見されていた。

猟奇殺人鬼が近くに潜んでいることを直感したジョンは、自らノートに検証した事を書き出して、調査に乗り出す。
友達のマックスと仮装をして夜の町を歩いていた時、怪しい男を見掛けるジョン。

その後、仮装パーティに参加したが、どうも馴染めないでいると、いつものいじめっ子のロブが絡んで来て、不愉快だったので、
この日はいつになく、あたかも自分が猟奇殺人鬼であるかのように言い返した。
猟奇殺人犯が未だに捕まっていない事もありロブは怯えていた。
それから家へと戻ると、またしても猟奇殺人の犠牲者の遺体が運び込まれていた。
その傍に寄って、無くなっている臓器がないかと調べていたら、母に怒られて、作業場への立ち入り禁止を宣言されてしまう。

瞬く間に、これらのジョンの異常ともとれる行動はセラピストの耳に入り、翌日、またしても彼から問題視されるジョン。
「なぜ、そのような行動を取るのか?」と尋ねられて、ジョンは正直に「シリアルキラーへの親近感から。」と答えるのだった。
この時、セラピストと一緒にバードウォッチングをしていたのだが、望遠鏡の先にジョンは、昨日の夜に見掛けた不審な男を見る。
ジョンは、この男を怪しんで、その後、一日中、見張っていた。
すると、隣のクロ―リーが、その男に話し掛けて、男から「穴釣り(氷に穴を開けてする釣り)へ行く。」と聞くと、
自分も同行させてくれと言って、2人で連れ立って車に乗り込んで出掛けて行った。
その後を自転車に乗って追跡するジョン。

ところが、殺害現場となった氷りついた湖の氷上で、殺されたのはクロ―リーではなくて、怪しいと思っていた男の方だった。
ただし、先に殺害しようとしたのは怪しい男の方で、それを察していたクロ―リーに先を越されて殺されてしまったのだけれど。
クロ―リーのそれは完全な猟奇殺人で遺体から内蔵を次々に引きずり出して、奇妙な唸り声を上げていた。

その日は感謝祭で、母は七面鳥に詰め物をして料理をしていた。
ジョンは、さっき見た殺害の光景があまりに衝撃的で暫く自分の殻に籠っていたが、叔母に母の手伝いをするようにと注意されて、普段通りに動き出す。
この時、居間でテレビがついていて殺人事件の続報をやっていた。
テレビは42年前にアリゾナで起こった殺人事件について話していた。
その時、エメット・オープンショー(当時30歳)という人物が現場から失踪しており、その殺害現場には今回の一連の殺害現場と同じく黒い油のようなものが残されていたと言う。
そのニュースにジョンは釘づけになる。
おそらく、その、エメット・オープンショーとは隣のクロ―リーに間違いないからだ。
 それからというものジョンは必要以上に隣の家に関わった。

普段のクロ―リーは、体のあちこちにガタが来ている弱々しい老人であり、いつも穏やかに人と接して、妻を心から愛していた。

だが、ニュースの続報は「今回の殺人現場からアリゾナで失踪したエメット・オープンショーのDNAが発見されたと伝えていた。
この時点で、ジョンが警察に、クロ―リーの事を通報していたならば、連続殺人は、ここで終わったと思われたが、ジョンは、何故か通報しなかった。
それ故に、この後も連続殺人は続き、やっとジョンが通報して駆けつけた警察官らさえも殺害されてしまう。

「正体を知っている。」とカードに書いて、車のワイパーに挟んでみたり、電話を掛けて脅したりもしてみたが、逆効果でクリスマスの夜には、マックスの父親、ロジャーも、殺されてしまった。
ご近所の誰かが殺される度に葬儀が行われて、その度に善き隣人の顔をして参列するクロ―リー。

この頃になると、ジョンの母は、遺体処理の手伝いを止めさせてから、彼が、かえって不安定になったので、それが悪かったのではないかと気にするようになっていた。

そんな母のお角違いな考えにイラつきながらも、ジョンは究極の恐怖と戦い、なんとか自力でクロ―リーを退治しようと考えていた。
そこでGPS追跡装置を買い、クロ―リーの車のトランクの中へ忍ばせる。

そしてその日の夜、クロ―リーが車に乗って外出中に、彼の家へ忍び込み、妻の寝ている寝室へ行って寝ている彼女の写真を撮影する。
それだけにしておけば良かったが、もっとインパクトのある写真にしようと思い枕カバーを彼女の頭に被せようとして起こしてしまい抵抗される。
暴れられて困り、枕元にあった目覚まし時計で一発殴りつけたら静かになった。
殺すつもりなどなく、ただ、写真をクロ―リーに送りつけて脅し、彼の連続殺人を止めさせるつもりだった。
枕カバーに血が滲み動かなくなったので、てっきり殺してしまったと思ったジョンは、焦ってセラピストに電話する。
「取り返しのつかない事をしてしまった。」というジョンを心配して、セラピストは、ジョンの居場所もわからないまま、車に乗って外へ出る。

その後、彼女が意識を失っていただけで死んでいないと気付いたジョンは、更に写真を数枚撮影し、予定通りに、そられの写真をクロ―リーに送り付けた。
クロ―リーが家へ帰り着く前に、ジョンは外へ飛び出し、クロ―リーが家へ入るのを確認すると、すぐに彼の車のトランクを開けてGPSを取り出した。
その後、前の座席に誰かが座っているのに気付き、窓から覗くと、既に息絶えたセラピストだった。
ジョンはセラピストのガウンを、はだけると、まだ心臓を奪われていない(臓器は順番に狙われており残りは心臓であったので。)事を確認して、遺体を引きずり出し林の中へ隠した。
もう夜が明けていた。

クロ―リーの家の前まで戻ると、ちょうどクロ―リーがトボトボと外へ出てきた所で、遺体がなくなっている事に気付き、ジョンを睨みつけていた。

その日、セラピストを忍ぶ集会が教会で行われた。
そこに町の人々と共にジョンが参加していると、遅れて入って来たクロ―リーが、ジョンの隣に腰掛けて「おまえは私の妻を襲った。」と囁いた。
ジョンが「あなたは、セラピストを殺した。」と言い返すと「それで彼は、あんな時間に外にいたのか。」とクロ―リーは事情が飲み込めた様子であった。
更にクロ―リーが「ガウン姿で、路上を駆けまわり、ある子供を必死で探していた。」と言うと、ジョンは辛くなって涙を堪えた。
死体の隠し場所を聞くクロ―リーに、答えず、ジョンは腹立たしくて「いつ死ぬんだ?」と聞いた。
すると「死ぬ前に次を探すさ。」とジョンの目を見据えて平然と言ってのけるクロ―リー。
ガチで睨みあい火花を散らす2人だった。


《映画 アイム・ノット・シリアルキラー ネタバレ 結》

次の標的は、あろう事か、ジョンの母であった。
片付けをするために最後まで教会の中に一人、居残っていたのだ。
教会の中にも地下室にエンバーミングの処置室があり、母はそこの部屋の寝台に頭を殴られて寝かされており、クロ―リーがその前に座っていた。
「心臓が必要だ。誰のでもいい。」と言うクロ―リー。

「愛する人への気持ちが、反社会的行動を抑止する。」と殺されたセラピストが言っていた。
ジョンの心には、家族を愛するという気持ちがあったので、ジョンはクロ―リーに問いかけた。
「奥さんを愛している?」だが、そんな人間向けの理屈はクロ―リーには通じない。

クロ―リーは実のところ人間の肉体を借りる魔物だったからだ。

ソシオパスとシリアルキラーの最終決戦の時が来た。

「死体はどこだ?」と尋ねるクロ―リーに「冷凍庫だ。」と指さすジョン。
その頃、母も寝台の上で目が醒めていた。

冷凍庫へ歩いて行こうとするクロ―リーを天井からぶら下がっていた横長の鉄柱を捻って一撃で倒す。

そして起き上がった母に「こいつが殺人犯だ。」と告げて、2人して力を合わせて、身体を拘束してから、寝台に寝かせて、生きたままエンバーミングの溶液を注入する。
これを注入すると身体から血が抜けるのだが、クロ―リーの場合は、真っ黒な油のような例の殺害現場に落ちていた液体が出てきた。
苦しみながらクロ―リーが悶え死ぬと、彼の身体を突き破り、中からエイリアンのような化け物が出てきた。
化け物はクロ―リーに長年、寄生して、生きるために、人間の内臓を必要としたようであった。
「俺の代わりに妻を頼む。」と言う化け物は、医療器具のような金属の棒を自分で自分の身体に突き立てて自殺した。

妻を愛するが故に、長い間、いっしょに暮していたらしい化け物。

その後、ビル・クローリーの身体もドロドロになって溶けてしまった。
ビル・クローリーは行方不明とされたが、警察が真相を知らずとも、こうして一連の連続殺人は終止符を打たれた。

翌日、セラピストのエンバーミングが行われたが、ジョンは案外ケロッとしていた。
そして、あの溶液のスイッチが入れられたとたんにポップなメロディが流れ出して、溶液の装置の目盛りもリズムを刻み始めた。

例えソシオパスであっても、殺人鬼ではない事を証明出来て、愛する人たちも守れて、町に平和を取り戻せた事で、ジョンは嬉しかったのだろう。


映画 アイム・ノット・シリアルキラー 感想



シリアルキラーにクリストファー・ロイドという大物を配役しているので、それならば見てみようかと思う人も多いんではないでしょうか?
主役の男の子が、女の子のように綺麗な子で目を惹くよね。

ソシオパス対シリアルキラーというサブタイトルが付いている事から、最近よく映画に登場するソシオパスへの理解を深めるためにも観ておいて損はない映画。
最近、ソシオパスの悪役が主役を食うほどの凄まじさを見せる韓国ドラマの『鳴かない鳥』を2回目の観賞し終わったところなんですが
『反社会性パーソナリティー障害』という意味では、ソシオパスとサイコパスの区別がつかない人もおられるでしょう。

精神障害者と定義されているのがサイコパスで、その特質は先天的なものなのに対し、ソシオパスは、生育環境などに著しく影響を受けて形成された後天的な反社会性人格障害です。
貧しさによる弊害から、常識や他者に対する労わりの心が掻き消されてしまうようなタイプのソシオパスが韓国ドラマ『鳴かない鳥』に出てくるソシオパスでした。
銭ゲバの主人公、蒲郡風太郎もまたソシオパスです。

さて、本作では「ソシオパスは自己の欲求をコントロール出来るのか?」というのが一つの問題定義になっており
「ソシオパスの中には、この映画の主人公の少年のように残虐性と同時に、家族や友人への愛情も同時に持っていて、自分の中の反社会的な欲求をコントロール出来る者もいる。」
との回答をキチンと出してくれているようです。

葬儀社という特殊な環境で育っても、家族に愛情を注がれて育てられたならば、その環境下で生まれた反社会的心理を抑制出来ないわけではないというメッセージなのでしょうか?

ストーリーの方は、シリアスなミステリーかと思いきや、
だんだんと犯人像が様変わりしてゆき、最後はシリアルキラーと言っても、異常心理の人間がやらかしたんではなく、エイリアンぽい化け物が、人間の姿を持続するために人を殺して、臓器を奪う必要があったみたな…。
この辺りのエイリアンの事情が、ちゃんと説明されてないのは、この映画のかなり残念な部分です。

いったい昔、何の目的で、エイリアンはビル・クローリーに憑りついたのか?とか、
映画の舞台となったクレイトン郡の田舎町では、ずいぶん長い間、普通に暮らしていたのに、なんでまた最近になって急に人間の臓器が必要になったのかも、謎のままでしたし、
こういうSFみたいなオチにするのは別にいいけども、それならば、エイリアンの背景をもうちょっと、ちゃんと語って欲しかったわ。

テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

映画 ラ・ジュテ ネタバレ・あらすじ・感想

映画ネタバレ~のご紹介です。

映画 ラ・ジュテ ネタバレ・あらすじ・感想






映画 ラ・ジュテ 概要



1962年公開のフランス映画。
監督:クリス・マルケル
脚本:クリス・マルケル
ジャンル:SF
上映時間:28分

ヒット作『12モンキーズ』の元ネタとなった映画である。

第3次世界大戦後の廃墟と化したパリを舞台に、戦争を生き延びたものの地下生活を送る羽目に陥った人類。
その世界で支配層となった科学者たちが、“過去”と“未来”に救済を求めるために、被験者らにタイムワープの人体実験を繰り返していた。
しかし次々に失敗に終わる中、少年時代の記憶に取り憑かれた男を使ってのタイムワープ実験は唯一成功し…。

全編モノクロのスチール写真とナレーションだけで構成した異色作で、ワンシーンだけに動画が挟み込まれている。
監督はヌーヴェル・ヴァーグの映像作家クリス・マルケル。

映画  ラ・ジュテ ネタバレ・あらすじ



《映画 ラ・ジュテ ネタバレ 起》

まだ幼い頃、両親と行った空港での光景が、いつも鮮明に彼の記憶の中にあった。
オルリ空港での出来事だ。
第三次世界大戦勃発の数年前の事であった。

ある日曜日、家族で空港を見物しに出かけた。

送迎台で見た悲惨な光景と、その傍にいた、ある女性の顔。
戦争前の平和な時代のその女性の顔は、後になって見覚えがあると気付く事となるのだが…。

現実なのか幻想かわからず、彼はずっと自分に問い続けた。
 突然、一人の男が何者かによって射殺されたのだ。


《映画 ラ・ジュテ ネタバレ 承》

その後、パリは戦火に包まれ崩壊した。
戦後、地上は放射能汚染のために最早、住めなくなり、勝者も敗者も、僅かばかりの生存者は皆、地下生活を余儀なくされる。
それでも勝者はまだマシだ。
敗者の方は勝者の奴隷となり、薄暗い地下の町で勝者の言いなりになる暮らしを強いられた。

住めなくなったのはパリばかりではない。
放射能汚染の被害は地球全土を覆い尽くした。

今更、戦争を悔いても仕方がないが、勝者である科学者らは、捕虜を実験台にしてタイムトラベルの実験を始めた。
実験台になった捕虜たちは次々に死ぬか狂うかであったにも関わらず、捕虜らの人権を無視して、その実験は続けられた。
過去へは戦争抑止の呼びかけをするために。
未来へは救援物資を届けてもらうために。

そして、その実験台にオルリ空港での記憶が忘れられないあの彼が選ばれた。
彼は恐れた。
噂話を聞いてマッドサイエンティストを想像していたからだ。
だが、目の前に現れた科学者は彼の想像とは違い冷静沈着に、その実験の目的を説明した。
「人類の滅亡を防ぐために時間を操作する」と。
更に科学者は言った。
「時間に穴を開けて被験者を送り込み、薬やエネルギーを持ちかえる。時間の穴を開けて過去と未来を繋ぎ現在を救う。」と。

だが、体は時を移動しても意識が伴えなず、意識のみ現在に取り残されるのが常なのだ。
もし、これを強行し意識ごと過去へ行こうとすれば、衝撃が強すぎて、死んでしまうか気を失うかで、これまでの被験者では失敗を繰り返してきた。
そこで、衝撃を乗り越える強い想像力があれば現在へ戻る事も可能であろうという仮説のもと、今回の実験台には想像力の強い彼が選ばれた。
警察によって夢を覗き見されていた奴隷たちの中から、過去に執着心を持つ彼に白羽の矢が立ったというわけだ。

過去への旅と言っても、マシンを使うわけでもなく怪しい注射1本で、過去と現在を往復すると言うのだから、薄気味が悪い。

実験は開始されて彼は旅立った。
これまでの被験者とは違い、彼は死なず、錯乱もしなかった。
しかしながらやはり激しい苦痛の伴う実験であった。

こうして過去へと旅立って16日目の事、彼はあの空港の送迎台にいた。
だが、誰もいなかった。
あの日とは違うようだ。
あの時の女性の姿を探して、あちこちと彷徨う。
送迎台に戻ると、彼女は一人で、空を見つめて、そこに立っていた。
さまざまな映像が交差するまるで記憶の博物館だ。

タイムトラベルの旅へ出て30日目。
彼は、あの女性と再会した。


《映画 ラ・ジュテ ネタバレ 転》
彼は科学者たちの意図により、何度も過去への旅を繰り返した。
何度も、彼女が目の前にいる同じ瞬間にも戻った。
その何度目かには彼女に話し掛けてみた。
気さくに応じてもらえて嬉しかった。
急速に親しくなる二人。
二人で公園を歩いたり、彼女の部屋で過ごしたりした。

彼は神出鬼没に彼女の前に現れ、そして語り、聞き、いつの間にかいなくなっていた。
いつしか彼女はそんな彼に慣れて、そういうものだと自然に受け止めるようになっていた。
そんな中で彼は、自分の秘密をある程度、彼女に打ち明ける。
同じ1日を繰り返す事もあったが、二人はだんだんと親しくなり、彼はこの時代にずっといて彼女と共に暮らしたいと願うようになる。
このタイムトラベルが自分の意思か強制だかもわからなくなった頃、どちらにしろ彼の心は、彼女で一杯に満たされていた。

タイムトラベル開始50日目。
今までは、戻る過去の日時は調節出来なかったが、最早、照準は完璧で、狙い定めた月日に送り込めるようになっていた。
一番、現在に近い時点にいる彼女の方でも、もう、未来から突然やってくる彼にすっかり慣れていた。

博物館でのデートが、彼にとって彼女と過ごした最後の時であった。
実験室へ戻った時「過去への旅は成功だ。次は未来へ。」と所長に告げられる。
彼は、新しい冒険に興奮を感じて、博物館で会ったのが、彼女と過ごす最後だったとは気付かずにいた。

《映画 ラ・ジュテ ネタバレ 結》

未来は過去よりも難しかったが、何度かの実感の後に、彼はようやく未来へと着地した。
地球は変貌していたがパリは再建されていた。
未来人は冷たくて、過去の人類を拒絶した。
だが、そこを、彼は「もし過去の人類が滅亡したら、あなた方は存在しないのだよ。」と説得した。
この論理は有効だった。
その結果、彼は未来から、全産業を復興させるエネルギーを現在に持ち帰る事に成功する。
するとすぐに未来へのトラベルは封印された。
彼は実験室から他へと部屋を移され、少年期の映像を与えられて、快適に過ごした。
しかしながら、彼は最早、用済みの人間であった。
科学者たちは、もうすぐ彼を抹殺するつもりでいた。

そんな時、彼は未来人からメッセージを受け取った。
すると間もなく未来人が目前に現れた。
未来人のタイムトラベルである。
未来人は彼を仲間として受け入れると言う。
でも彼の望みは違った。
未来ではなくて、少年期を過ごした過去に戻りたかったのだ。
そこには彼女もいた。
未来人は彼の望みを聞き入れて、あの日、あの時の、オルリ空港の送迎台に送ってくれた。
そうあの日は暑い日曜日だった。
彼は送迎台で彼女を見つけ出す。
彼女のいる場所へと喜び駆けて行く彼。
しかし…そこには既に、彼がいた時代からの追跡者が現れていた。
脱走は不可能だったのだ。

少年の頃、見た、あの、見知らぬ男が銃弾に倒れる光景は…常に心を苛まれて来た強迫観念の正体は…
自分の死の瞬間だったのだ。

映画  ラ・ジュテ 感想



一応、SFって事になってますけど、怪しい注射を打つだけで、過去や未来へタイムトラベルって、つくづく科学とは無縁な映画ですね(」゚ロ゚)」(」゚ロ゚)」(」゚ロ゚)」ナンデヤネーン!
ラリってるだけじゃないのかよ?ww

そして、よくわからない部分が多いんですが、過去へ行くのは、愚かな第三次世界大戦を阻止するために行くのかと思いきや、
何度、行っても、気になる彼女とデレデレ~とおデートを重ねるだけって、それでなんで目的達成と言えるのか?

更に不思議なのは、他の捕虜さんをタイムトラベルさせたら、全員、死んじゃうか錯乱するかで、ラストに行かせた彼が唯一の実験成功例だった筈のなに…彼の追跡者って何者なんだ?
そしてまた、抹殺しなければならない理由もさっぱりわからないのですが…。

テーマ : 昔の映画
ジャンル : 映画

セブンティウイザン ネタバレ含む感想

漫画のご紹介です。

セブンティウイザン ネタバレ含む感想



漫画無料サイトのスキマで『セブンティウイザン』1巻丸ごと無料なので読んでみた♪
ほっこりと温かみのある、それでいて丁寧な画風。
主人公が65歳と70歳の老夫婦だけに、夫婦の歴史を振り返るシーンが度々登場し、作者はけっこう年配なのかと思いきや、
タイム涼介さん、wikiで生年月日を確認してみると案外若いので、ご自身が生まれる前の事も、丁寧に取材を重ねて描かれているのだろうなと感心した。


誰もが思う「70歳で妊娠って、そんな事、可能なのか?!」という疑問にも丁寧に向き合って作品作りされておられる。
そもそも、70歳だと、とっくに閉経をして更に、ざっと20年近くの歳月が経過しているというお年頃なので「排卵もしないで、どうやって妊娠するんだ?」という疑問がある。

誰しもが思うこの疑問を、漫画の中で夫の江月朝一がネット検索で調べるコマが描かれている。

世界中に目を向けると70歳でも、よその女性から卵子の提供を受けて、あるいは若い頃に冷凍保存してあった卵子を使っての体外人口受精卵を作り、それを子宮に移植しての妊娠
ならば現実にある事を知り驚くのだ。
読者も朝一と共に驚くのだが…彼の妻、夕子の場合は、自らの排卵が、ごく細々と未だに続いていたらしく超レアケースの70歳での自然妊娠なのであるから、
現実には未だ、この日本では有り得ず、漫画ならではの有り得ない世界を描くという事になっている。

朝一と夕子は、互いを思いやる実に素敵なご夫婦なのだが、子宝には恵まれずに、寂しい想いを胸に抱きながら、長年連れ添って来た。
途中で2匹の犬を飼ったが、悲しいかな、ペットの寿命は概ね人間よりも短く、彼らは2度、愛するペットとの死別を経験している。

2人は、もうとっくに子供を授かる事は諦めていた筈だった。
ところが、朝一が「これからは妻と、のんびりと温泉めぐりでも…」と夢想しながら、ようやく定年退職を迎えたその日に、夕子から妊娠を告げられる。
この時の朝一の「そんな事、あり得るわけがないだろう~」という固定観念ゆえに、なかなかそれが真実とは受け入れがたい様も見ていて、とってもおかしいんだけど、
なるほど、そうだよね~と共感もさせられる。

神が与えたもうたサプライズ。
現代の「かぐや姫」(?/実は産まれたのは美人なママ似の女の子でした。)

この『セブンティウイザン』1巻では、さまざまにリスクの高い高齢出産を無事に済ませるまでが描かれる。
この続きである2巻から始まる2人の子育て編も大変に楽しみだね。


テーマ : オススメの本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

プロフィール

桃

Author:桃
文学と映画の好きな主婦。
神戸に住んでいます。

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