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ブログ王 3 【若き間宮の悩み】

《桃:文》





☆これはブログ王 2 【美しき魂よ天然】
の続編です。☆


?


 その日は全国的に中学3年生は誰も皆、授業が上の空で一日を過ごした。

特に国語の苦手な生徒達の凹み方は周囲の空気をも重苦しい灰色に澱ませていた。

 マミはと言えば、事の重大さがわかっていないだけあって、いつも通りに

無邪気に教科書の陰に隠れて早弁をしたり、

昨日お小遣いで買ったいちご姫の写真集『苺乳』を

友達に見せて回ったりとかしてはしゃいでいた。

 しかし誰も皆、それどころでは無いのでマミをマトモに相手にする者はおらずマミは教室で一人浮いていた。


 


 マミがショボーンとして下校の徒につき校門を出たばかりの時に、

「おーい~一瀬く~ん(マミのフルネームは一瀬真美かずせまみ)」と

背後から声を掛ける者がいた。

 振り返ると学級委員長であり生徒会長の間宮勇介が小走りに駆け寄って来た。


 「あ!間宮君、今日は生徒会はないの?」

 「うん、無いよ」本当は3年生の学級委員長が集まり生徒会をする日であったのだが、間宮は出る気にはなれなかった。

 こんなサバイバルなニュースが日本列島を駆けめぐっている時に、学校単位のチマチマした校則や学生生活について話し合っている場合では無い。


 


 間宮は純粋にマミの事が心配であったのだ。

 取りあえず他の生徒達は、事の重大さに気付いているからいいが、マミだけは何もわかっていなし、わかったとしても生き残り組になる力は、どう考えてもないだろう。


 


 間宮はアホの子に噛んで含めるように言った。

 「ねぇ・・・一瀬君、君、一人でブログを作る事が出来るかい?」

 暫く黙って小首を傾げていたが、すぐににっこりと微笑むと

「ん・・・とね、マミも日記だったら書けるもん」と答えた。

 「ブログって日記なんでしょ?テレビの

昔の情報伝達とコミニュケーションという番組でそう言ってた」


 「日記ねぇ・・・」間宮は苦笑いしながら頭を掻いた。


 「確かに、そういう捉え方もあったみたいだね。でもね、コンクールに出す作品ともなると個人の何処へ行ったとか何を食べて誰と会って何を話したとか

・・・そういう誰にでも書けるようなレベルのものじゃあとても賞に入るのは無理だと思うんだよ」

 


 「え?そうなの?!なんでダメなのん?」


 「なんでって・・・ハァーーーーーーーー」

間宮は深い深い溜息をつくのであった。





 『あれ・・・間宮君、なんか悩んでるぅ~可哀想(;~〓~) 励まさなければ!』

自分が悩ませている事に気が付かず、

そう思うと同時に、マミは慌てて手をポーンと一つ叩いて言った。

「ねぇ間宮君、そんな事より、今日はうちのママが

お料理教室で習って来た

ピーチシナモンパイを家で焼いてくれるって張りきってるのよ~。

食べに来ない?」


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ネット恋愛 コグリア国物語 第7話

《桃:文》

『真理を突く野ネズミのうた』
ね、ね、ね、ねっとではね、
どなたとカキコを交わすのか?
どなたと気が合うのかはね
か、か、か、かんにんな~かんりにんさんの自由なのさ~
あれこれ誰に促される事もなし~

誰に判断してもらう事もなし~どうぞ~どうぞ~

ご自由に~野辺の花を摘むようにご自由に~

もしも、もしも、あんたが、人のご自由に口出しした日にゃあ

きっと、きっと、不自由になりまっせ。

ね、ね、ね、ねっとではね、ねっとりはイケてないんでっせ。

関西弁の野ねずみが、コッカラーノの目の前に来て

ミュージカル風に、そう振り付け付きで
歌ったのは2006年3月末日の事でした。

「アホか!教えてくれるのが遅いんじゃ!」
野ねずみに悪態を付くと野ネズミも負けずに
コッカラーノに言い返しました。

「アホか!人に、いや、もとい!ネズミに教わらんでも自分で気ぃ付けや!」

さて、時を遡りまして、コッカラーノが薔薇の大魔王とわけのわからない大喧嘩を繰り広げていた、その頃にも、コグリア国王、コグーレンさんは自らのハート内イイヒト菌 の抽出をして、コグリア国の庭園を築く事に余念がありませんでした。

コッカラーノの眼にも確かにイイ人と写っていたコグレリア国王、コグレーンはん。
コグレーンはんの作る活け花や美しいしカクテルも、お洒落やったしね、
ホスピスでのボランティアの合間の患者さん達との触れ合いの話もまた
コグレーンはんの繊細さや優しさを際立たせ、女性が好ましく感じる要素で満たされてた。
嗚呼!コグリア国王宮と花の咲き乱れる庭園よ~(宝塚過激風に・・・)

そんなコグリア国とコグレーンはんに好感を持った女性達で、いつもコグリア国は大盛況でした。

正直なところ、コッカラーノは、そんなコグリア国王の事を恋愛感情云々よりも何よりも以前に
「この人大丈夫なんかな?」という危うさを感じていました。

どういう危うさかっていうとね・・・
「いちいちいちいち自分が袖擦り合っただけの人にまで親身になって尽くしていたら
自分の心身が持たないのではないか?」という危うさです。
 
「この人、底なしにイイ人なんだなぁ~」と思った時に、
悪い人ならば、その善意の部分につけ込んで騙そうとか思うでしょうし、
普通の人ならば「こんなイイ人と親しくなりたいなぁ~」と思うでしょう。
そして厚かましい人ならば「この人の持つ優しさは、私に向けられるべき」と思うでしょう。
  
 コッカラーノはね、上に書いた事のどれも思わなかったの。
コッカラーノは普通の人ではなくてバカタレだったから。

コッカラーノの真っ先に思った事はね
「この人・・・煩悩ないんやろか???」という疑問だったの。


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プロフィール

桃

Author:桃
文学と映画の好きな主婦。
神戸に住んでいます。

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