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小説は言葉の意味を知らなければ書けない(と思う)「穿つ」

《桃:文》

 例えばですね、見識ある方々の討論会などを見ていますと
「それは穿った物の見方であっ
て・・・」
などという言葉が度々出てくるのですが、
小説を書こうという人間は言葉の意味に関して、一般の人よりも、
よく理解している必要があると思えますので、この「穿った」という言葉の意味
も、
正しく知っているべきだと考えます。
(そう考えない人もおられるかとは思いますが、私の個人的な考えとしてはボギ
ャブラは少しでも豊かな方が良いと考えます)

 さて、この「穿つ」の意味ですが、
辞書によりますと「物事の裏と表を詳細に渡って丁寧に見る事」だそうです。
お恥ずかしい話ですが、私はこの言葉の意味を辞書で引くまでは、全く違う意味
に捉えておりました。

物事を神経質なまでに事細かく詮索しながら見て、
かえって、そのものの本質を見損ねてしまう事だと捉えておりました。
 このような勘違いを起こした理由は、
私がこれまでこの言葉を正しく学んだ経験が無かったという落ち度に他なりませ
んが、
テレビなどの討論会でも、あまり本来の意味通りに使われておらず、
むしろ頻繁に、
もっと進んで「度を越して詳細に見過ぎて本質からそれている」との使われ方を
していたのも事実です。
どうも・・・多くのインテリジェンスを備えた方も、
辞書通りには、この言葉を使っておられないようなのです。
 だったら今は、そういった進化系の意味解釈でもいいのでしょうか?

 日本語はどうも大変奥深く難しい。
小説とは、そんな難しい日本語を自由自在に操って書くのですから、
私のように無教養な人間にはやはり些かハードルが高いようにも思われます。
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テーマ : 漢字
ジャンル : 学問・文化・芸術

チクリネット

《桃:文》

2006年2月19日(日)編集

 昨日PCしながらテレビをつけていたら、
『世にも奇妙な物語』の再放送らしき番組がやっており、
その中に「チクリネット」という作品があり、
ついつい引き込まれて見てしまった。

 高校生が自分の通う学校のクラスメイトや先生の秘密を密告するとポイントが
貯まり逆に自分が密告されるとポイントが減るというもので、
作品として見た場合に非常に完成度の高いものであった。
 
 実際にネットをやった事のある人ならば、
ネット界全体がチクリ天国になっている
のは誰でもよく知っている事だろう。
特に秘密をバラしている相手が、
ネットをやらない人となると自分がその人の秘密をバラしている事がバレないと
思うから余計に過激に他人の秘密や批判を書いてウサを晴らすなどという事は
ネットのそこかしこに広がっている光景である。

 しかし、そういった事はネットの腐敗した一側面に過ぎず
ネットの使い方とは、そんな事ばかりでは無いので、
もっと建設的に自分を成長させる為とか、
自己の持てる知識を他のユーザーに再配布する為に
ネットを利用しているユーザーも確かに存在する。

 「チクるという行為でウサを晴らせるならば、それはそれで有意義なネット利
用法」と考える人もいるのかもしれないが、
ネットをしないリアルの人の事を、どうせ本人に知られる心配は無いからと、
一方的に勝手に色々と書く事はフェアでは無いのは言うまでもなく、
事と次第によっては、書いた相手に、もし知れれば、名誉毀損で訴えられたり、
恨みを買ったりする事もあるだろう。
ましてや自分の顔も名前も証さずの匿名性を悪利用してのその行為は、
知れてしまえばその人間の信頼性を地に落とす。
「チクリネット」という作品の中でも主人公は最後に、さんざんチクリまくった
人々の信頼を失い、恨みを買い、命までも失う(>_<)
特に彼女の場合は裏表のある性格で上辺では誰ともニコニコして時には落ち込ん
でいる友人を慰めて優しいいい娘を演じていたのだから、
信頼の失い方や恨みの買い方も半端じゃない。

 しかし誰でも多少は、この作品の主人公が持つような二面性を、
持ち合わせているものではないだろうか?
 こんな事を書いている私にしろ、基本的には、
「腹芸の出来ない人」と言われてはいるが、
全くのお世辞抜きで世渡りしているとは言い切れない(ヾ(_ _。)ハンセイ…)

 (注:「チクりとは何か?」と言えば
社会悪を告発するという行為とは、また別個のものであり
犯罪未満の他人の醜聞を密告する行為であると考えています)

 皆さん、そういった小競り合
いの火種になるような使い方はよして、
なるべくネットは建設的に有意義に使いませんか?(苦笑)

ネット恋愛 コグリア国物語 第22話 雄弁な沈黙の後で

《文:シナモン》 


「よくぞまあ、相手の女の子が勘違いしなかったもんですね」
 彼女の言葉はいままでになく辛辣だった。コッカラーノがブログで綴っているストレートな物言いは、読む者には胸のすくものだが、矛先が初めて自分に向けられたことで、コグレーンは動揺した。ヒナリーナという二人めの人格が生まれてから、コグレーンはメールでは彼女を《ピーチーズさん》と呼ぶようになった。
 RYOとの距離感を掴みかねていたコグレーンには、ピーチーズの言葉は耳が痛かった。関わり過ぎてしまっていることを後悔しはじめていたから。
「迷子になって泣いている小さな女の子を一生懸命慰めている優しい男性たち」
 ピーチーズはRYOのサイトを訪れるコグレーンたちをそう評した。彼女の指摘は適切なものだったが、小さな失敗を犯したようにコグレーンには思えた。人には他人の助言を受け入れられる許容量がある。行き過ぎたアドバイスは相手を頑にさせてしまう。
「本音はキミに気があると伝えたいのではないですか」というピーチーズの言葉はコグレーンには不本意なものだった。売り言葉に買い言葉にならないよう、メールの返事は一日置くことにした。

 言葉がほとんど唯一のコミュニケーション手段であるネットでは、時に沈黙も雄弁な意思表示となる。反面、沈黙が一人歩きして誤解を招くこともある。コグレーンが頭を冷やしてピーチーズの言葉を受け止めていた時、彼女から長文のメールが届いた。件名に『詫び状』と書かれていた。
「もしかして、私はあなたのプライドを酷く傷つけてしまったのではないでしょうか」
 コグレーンは即座に返信した。
「率直なアドバイスに感謝しています」
 この言葉に皮肉を込めていたつもりはなかったが、ピーチーズからはさらに長い謝罪が寄せられた。その日のうちに何度かメールの交換をして、二人の間では何でも思ったことをストレートに言い合おうと約束した。この時点で、コグレーンにとって彼女は一番信頼できる友人になった。
 このようなやり取りをする中で、コグレーンはどんどんネットにはまっていった。朝起きると、職場のパソコンでメールをチェックするまでは一日が始まらなかった。外出先でもネットに接続できる環境を求めてうろついた。あっという間にネットカフェの会員証が半ダースもたまっていた。
 その一方で、コグレーンは自分の感情を抑えようと努めた。ピーチーズの 『カレ』の存在がコグレーンをそうさせていた。

つづく
第23話へ

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ネット恋愛 新ブログラバー19【セクハラおやじと人妻事務員】


華子がブログをして遊んでいるうちに、かれこれ5ヶ月の月日が流れていた。
その間、何度か面接に行った。
それほど高望みしているわけではないのだが、
出来れば交通の便の良い所で事務系の仕事に付きたいと思っていたが、
今時の事務の求人ともなるとパソコンの専門学校でも出て
資格の一つ二つくらいは持っていなければ、
なかなか本採用とはならなかった。
事務職にありつけなければ営業職か、飲食店、それがダメなら
最後は水商売というところなのだが、
水商売に関しては、お酒が弱いので話にならない。

その日、華子はリサイクルショップの経理の面接へ行った帰りだった。
そのリサイクルショップは繁華街のど真ん中にあった。
しかもネオンの落ちたラブホテル街をジグザグに通り抜け、
風俗店やアダルトショップの前を通過したような場所にあった。
それだけでも「どうなんだか・・・この場所柄は?!」と思うのに
面接先で華子を待ち受けていた人達は、
更なる試練を与えてくれそうな予感に満ちていた。

と言うのもそこの社長、言葉遣いこそ丁寧ではあったが、
面接の間中、華子の体を舐めるように好色な目つきで見ており、
「倉庫の中の在庫品を見せよう」と言って
冷蔵庫やテレビ、タンス、テーブルセットなどが保管されている
広々とした倉庫の中を社長に案内されている時、やはり・・・と言うか
話しながら肩を抱いたり・・・その肩がスッスッとお尻に降りて来たり
・・・華子は内心『ああ~こりゃダメだ』とガッカリしていた。
これ以上の事があっては堪らないと内心ヒヤヒヤものであったが、
どうにか、それ以上の事は免れて、事務所に戻った時、
先ほど華子にお茶を出してくれた歳の頃なら37~8の
人妻らしき事務員の華子に向けられた刺すような冷たい視線が痛かった。

『うわぁ・・・何?!このムード・・・あれ愛人?』

社長は小鼻をヒクヒクと膨らませながら華子の目をジッと見つめて、にやけた顔で言った。
「では明日から来て下さい」
悪い意味での男性ホルモンが全身から滲み出ていた。

「はい」・・・後で電話で辞退しようと思いながら取りあえず微笑んでそう答えておいた。
即日採用の言葉を貰っても、この油ギッシュな社長の元で働く気などなかった。

『あんなヤバイムードの所で働いてどうするんだ』
内心そう苦笑しながらリサイクルショップを後にして、
駅のホームで電車を待っていると、
亜美(デート商法の女)から携帯へメールが入った。

「今、神戸へ来ているの。会わない?」
「えっ?!今からですか?」
ずいぶん突然な話だなと思ってレスを返した。
「うん。ちょっと出張だったんだけど、もう仕事は終わったので。それで真夜ちゃんが関西だった事思いだしたんだ」
只今、午後3時半。家に帰ろうとしていただけなので暇である。
自分でやろうなどと言う気はスラスラ無いのだが、
デート商法というヤバい仕事をしている人に興味があった。

「いいですよ。会いましょう」

待ち合わせは新大阪・・・華子にとっては初めて、
ネットの人と現実に会うこととなった。


ネット恋愛

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プロフィール

桃

Author:桃
文学と映画の好きな主婦。
神戸に住んでいます。

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