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ネット恋愛 この世で一番マイナーなもの

皆さん、意外に思われるかもしれないが、
アメーバブログ内で「ネット恋愛小説」を書いているブログは唯一このブログラバーだけであります。
これはgooブログサーチで検索してみるとそうでした。

ただし「ネット恋愛」となるとまた話は異なり「ネット恋愛」では363件の記事が検出されました。
363件の記事であって同じ人の記事が複数個あると思われるので363人がネット恋愛について書いているわけではありません。

ではネット界全体のブログではネット恋愛小説を書いている人は存在するのか?と言うと
ブログラバー以外に一人だけ発見しています。

ネット恋愛というものと小説とはそんなにも結びつきにくいものなんですね。
改めて驚きました。

ところがね・・・遥かな地、中国ではブレイクしているそうですよ。
2ちゃんねるでも話題になっていました。
やっぱり主人公が若くないと同じテーマで書いても鼻にも引っかけられないという事では?
いやいや、才能の違い?
じゃなくて、その両方かな(ショボーーーーン)
第一次親密接触(翻訳されているサイト様)

この世の果てのようなマイナーの辺境より愛を込めて。
桃、一句出来ました\(o⌒∇⌒o)/

都より 遠く離れし 一寸の虫

やけ酒
やけ酒をあおる桃↑

テーマ : 恋愛小説
ジャンル : 小説・文学

詐欺スキャンソフト 1

西暦2010年・・・大手のゲームソフトメーカから
画期的なソフトが発売された。
その名は『詐欺スキャンソフト』
そもそもは、増え続けるインターネットの詐欺被害捜査に多忙を極めた
警視庁が、他の凶悪事件の捜査への人手と時間を取られる事に辟易し、
開発をメーカーへかねてより依頼していた物であるが、
この度、
「IQが160あるのでは?」とも囁かれる天才少年天川流石を開発主任に向かえ
たった3ヶ月という異例の早さで開発したソフトである。

ゲームソフトメーカーより、この依頼が来た時、
流石は気が乗らなかった。
現在17歳である彼は自分のもう一つの頭脳のようにパソコンを使いこなすし、
もちろんごく一般の人と同じようにネットのコミュニケーションも、
適度に嗜んでいた。
詐欺スキャンソフトなど使わなくても、彼には詐欺をやらかしそうな
可能性のある人物は、すぐに見破れたので、
何故詐欺被害に遭う人々がいるのかというあたりが、
どうにも解せなかったのである。

ネットには、さまざまな詐欺師が蔓延している。
その詐欺の種類を挙げればキリがないが、
最終目的はどれもこれも、他人から金銭を騙し取るものばかり。

ネットの無かった時代にリアル社会で行われていた詐欺が、
そのままネットに引っ越して来た類のものも多いが、
ネットならではの特質を利用しての詐欺も昨今ではずいぶんと増加した。

また、詐欺に至らぬまでも、他人に迷惑を掛ける精神的被害は、
これまでは対処法が無いので野晒しになっていたが、
この詐欺スキャンソフトを使えば
その種の悪質な人物を事前に見破り、
最初から関わり合いにならないという対処が出来るので、
インターネットを、より安全に利用するという意味で、
このソフトに寄せられる期待は大きかった。

このソフトは以下のコンセプトに基づき開発される事となった。

ネット上での詐欺のほとんどは、人と人とのブラウザ上での接触・・・
いわゆるコミュニケーションがあるからこそ起こる。
ネットコミュニケーションがプラス方向に向かえば、素敵な人間関係や
素晴らしい連帯がネットを通じて育まれる事は言うまでも無い。
だがそれが一度マイナス方向に向かうと詐欺という名に代表される
人的被害者が多数発生する。
そういった被害者の発生をくい止めるには事前に加害者指数の大きい人物
を割り出し、その人物と関わり合わないようにして
セキュリティ能力を高めていくのが一番である。

そして出来上がった詐欺スキャンソフト・・・
それが「シカートン」だった。

[詐欺スキャンソフト2へ続く]

ネット恋愛 『ブログラバー風雲編』目次(未完)

「ネット恋愛をテーマにしたリレー小説を書こう」というのがこのサイトを始めたきっかけで、書き始めた小説が「ブログラバー」でした。シナモンにとっては初めての創作でした。
結局この小説は途中でストップしてしまったのですが、読み返してみるとそれなりに面白いところもあり、愛着のあるストーリーです。いつか、再び動かしたいと思います。いま桃さんが書いている『新ブログラバー』と区別するため、『ブログラバー風雲編』と呼ぶことにしました。よかったら読んでみて下さい。
《プロローグ》  1小説のはじまり  2トラウマ  3放浪  4濡れ衣  5温泉とストリップと新入社員  6不毛な修羅場に帰国子女の乱入  7リセット  8喧嘩両成敗  9恋の空回り  10人生を降りた最初の夜  11推定有罪  12名誉か生活か  13痴漢宣言  14迷走  15ココロはぼろぼろ  16駅前留学にて  17サクラ切なく  18煙草1本分のリセットタイム  19楽と苦  20脇が甘いと……  21リリーフ  22またも…  23負けたくない  24かおり  25脱出?!  26バッドタイミング☆  27通過点で  28大人の居酒屋《ここからの》  29プチクラス会  30月下美人  31ナイフと封筒  32彼女がくれた魔法の言葉  33ラッキーカラー  34隣の氏神さま  35エロリスト  36出っ歯のパトリシア  37真夜中のトラックバック  38レディコスモスとの出会い  39真夜中に花開く……  40とんでもないスキャンダル  41饒舌だけど対話しない彼女  42顔のないライバル  43コスモスの異変  44ファーストコンタクト  45噂の出所  46二人のコスモス  47真夜の日記  48ピンクピンクピンク 49Help me! 50陽子の思惑 51もやもやしている 52撃退 53妙な依頼 54ホロッとさせる一言


ネット恋愛 コグリア国物語 第34話 煩悩救出大作戦

《桃:文》

誰も知らないこの世のとある場所に愛欲のカリスマと呼ばれる
マットルデユミの城がある。
城の規模は小さくて名古屋城の10分の1ほどの大きさである。

ユミは先ほどから召使いにペテュキュアをアートさせながら
一人の部下をを待っていた。
やがて現れた忍びの者の名はヒナリーナ。

「お呼びでしょうか、ユミ様」
「来たか、コッカラーノ、いやヒナリーナ・・・待ちかねたぞ」
ひれ伏すヒナリーナの頭上を「苦しゅうない頭(かしら)を上げい」
とユミのよく通る声が通過していった。

ヒナリーナは顔を上げて真っ直ぐにユミを見た。
「今宵コグレーンの煩悩が名古屋へ輸送される」
ユミは真っ赤に塗られた上からダイヤモンドの粒をピンセットで貼り付けられている自分の右足の親指の爪先を見つめたまま言った。
「今すぐに名古屋へ向かうのじゃ。そして煩悩を救い出せ」
「えぇ~でもユミ様、もう私も年が年ですから・・・自信が衰えておりますゆえ・・・」
ヒナリーナが困ったような顔をして、そう口ごもると
「何を!!」ユミは怒りに燃えた目をヒナリーナに見開いて見せた。
「お主、誰に向かって口をきいておる!」
ユミの肩は怒りに小刻みに震えていた。
「もう年だからだとぉ~~~~~あーん↑それはワラワに対する当てつけか?ワラワはお主よりも軽く10歳は年上じゃ」
「( ̄□ ̄;)あぁ~いえ、そんなとんでもありません。すぐに行ってまいります。
ピューー」
こうしてコグレーン王の煩悩を救うべくヒナリーナは新幹線に飛び乗り
名古屋へ向かったのでした。

星も見えない暗い夜の闇の下に深い森が拡がり、
その森を分け入って進むと
急に視界が開けてゴツゴツとした岩場に出ました。
空一面に広がっていた薄雲は散らばり空にはカレーパンのような形の月が
ヒナリーナを導くように光りを地上に届けています。

岩場の急な斜面を足を滑らさないように気を付けながら少しづつ下ってゆきます。小一時間も下り続けて広々とした平らな地に降り立ちますと、
その地面の行く手の一角に何やら風にはためくボロ切れのようなものが見えました。
よくよく見るとその布切れには何か文字が書いてある。
ヒナリーナは疲れて今にも倒れそうでしたが、
幸い平地の先にある事からそこまで辿り着くのは、転がってでも行けそうです。
それで本当にゴロゴロゴロ~転がってゆきました(〃∇〃) てへっ。
ドッスン「おっ、突き当たったか。ヨッコラショ」
立ち上がって、はためく布切れに書かれてある文字を見ると
「コグレーンの煩悩、此処に一時預かり」と書かれてありました。
そこは鍾乳洞の入り口です。

ヒナリーナは懐から懐中電灯を取り出して、
それで鍾乳洞の中を照らしながら進みました。

冷んやりとした鍾乳洞の中をどんどんと下ってゆくと、
やがて「恋の雫」という看板が掲げられた居酒屋の前に出ました。
扉を開けて中程まで進むと「いらっしゃいませ~」という店員の明るい声が
響きます。

「あれ?おかしいな・・・ここって鍾乳洞の中じゃなかったっけ?」
訝しく思いつつ「お一人様ですかぁ(*^▽^*)?」と聞く店員の声を無視して
ヒナリーナは靴を脱ぎクネクネと曲がりくねった店内を上がったり下がったり
して進みました。

途中で壁面に何か歌の文句のようなものが書かれてありました。

肩を濡らす
恋の雫
濡れたままで・・・(後略)


(ジャスラックの方へ)
もし良かったら著作権侵害で訴えて下さい。
しかしその場合は名古屋の居酒屋「恋の雫」の店名と
壁の歌詞もセットで訴えて下さい。


さあ、そんな事よりもコグレーンの煩悩を救出しなければ(-_-;)

テクテクテク・・・更にそこから徒歩3分。
格子戸のような牢獄に囚われているコグレーンの煩悩を見つけた
ヒナリーナ。
「はうぅぅぅ、こ、こんな天井の低い牢獄にコグレーン王よ。おいたわしい!」
格子戸に張り付いて涙を流すヒナリーナの姿を見つけるや
コグレーン王は
「おおっ!待っていました!ヒナさん、早く救出して下さい」
と煩悩を閉じこめ続けたやつれ果てた姿で叫びました。

「ここ、ここの封印を解くにはどうしたらいいのでしょうか?」
「これだ!」とコグレーン王の指さした先には
ヒナリーナの胸元に無機質に光る安全ピンが・・・。
「これを取れば私の煩悩は解放されるのです」

「わかりました。すぐに解放して差し上げます」(^^)(--)(^^)(--)ウンウン
だが・・・しかし・・・これを取ると私の安全は・・・( ̄□ ̄;)?!

安全ピンを撤去した後にコグレーン王が心の底深く沈み込めて来た
煩悩が出て来てこんにちは
嬢ちゃん一緒に遊びましょ。

それからの煩悩の大活躍はまた次回に・・・。

To be continued

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
第35話へ
*.☆。o:☆';*。:*.☆。o:☆';*。:*.☆。o:☆'

お忙しいところ恐れ入ります。
もし万一、この作品で楽しめましたら1クリックを!m(u_u)m

I Love you.Ok?

私には、恋愛とは常に育んでゆくものという観念がある。
でも・・・考えてもみれば、これは私の観念ではあっても
万人共通の観念ではない。

恋愛に対して、いつでもスタンバイOKな人っているのかもしれない。
自分で“出会い系が向いている”と思える人はおそらく、
そういう人なんじゃないだろうか?

ふっとある時に、その人の事が好きなのかもしれないと気付き、
時間を掛けて幾つものプロセスの扉を開けながら
次第にそれを具体的な形にしてゆく事って案外、邪魔くさい。
エネルギーの有り余っている若い頃ならば、それを邪魔くさいなどと思わないけれど、
年を重ねれば重ねるほど「邪魔くさい」という観念が先走る。
年を取れば成就率が下がるから邪魔くさいというのではけして無くて、
とにかく邪魔くさくなってくる。
実は、ほぼ同世代のまだまだイケてるであろう女友達も似たような事を言っている。
彼女は「邪魔くさいから」という理由で愛だの恋だのいう事から
数年前にサッサとリタイアしてしまった。
心の何処かに「邪魔くさい」という思いを抱えながら
どうして私はリタイア出来なかったのか・・・?
自分でも自分の気持ちがよくわからない。
恋愛を卒業するという事は女も卒業するという事だから、
まだ女であり続けたいという未練が「邪魔くさい」という冷めた理由で
恋愛を卒業しようとするもう一人の私の足を引っ張っているようにも
思える。

色恋沙汰にマメな人にはパワーがある。
女ったらし。男喰い。
どちらも顰蹙者な存在だけれど、その反面そういった人達が持っている
パワフルさが羨ましかったり・・・。
私は昔からその方面にはマメな女に誤解されやすいが、
全くそんな事はなくて一途と言えば体裁がいいが、
本当は一人で二股三股など掛けられるようなパワーやマメさなど
到底持ち合わせてはいないだけなのかもしれない。

「そんな事ないよ・・・小心者だから例えパワーやマメさがあったとしても
けっして人を裏切ったり傷つけたりなどアンタには出来ないって!」

心の片隅で、もう一人の私が頬杖を付きながら
「無い、無い、無い」と物憂げに首を振っている。

ネット恋愛 コグリア国物語 第33話【名古屋の夜】コグレーンの目線から

《文:シナモン》


 一日早く名古屋に着いていたコグレーンは、夜の接待で名古屋の繁華街、錦に繰り出した。接待の相手はイケメン30代のIT企業の社長。夜の街に精通しているこの社長にコグレーンは「この辺でいい店知りませんか?」とさりげなく情報収集を試みた。ところが、イケメン社長の口から出てくるのはクラブ系の店ばかり。
「たとえば女性と二人だったらどんなところに行くんですか?」
 コグレーンの誘い水にイケメン社長の目がキラッと光った。
「おや、名古屋にそんな女性がいるとは初耳でした」
 《そんな女性》になるかどうかは明日にかかっている。「彼女のタイプは?」と追求されても、まだ逢ったことのない女性。口ごもっているコグレーンに武士の情けをかけてくれたイケメン社長は「この辺りなら外れの店はあまりないと思いますよ」と通りの名前を教えてくれた。コグレーンはそこから近い交差点でタクシーを降り、イケメン社長は再び夜の街に消えていった。
 広い通りを探索していると《京町風和食の店》という看板が目に止まった。ヒナリーナが和食党だということは、メールのやり取りで知っていた。《名古屋で京都風かあ》とも思ったが、関西出身の彼女の口にはきっと合うだろうと思い、店の電話番号を控えた。『恋のしずく』という店の名前も、これから始まる(かも知れない)出会いにはふさわしいような気がした。そのまま地下鉄2駅分を店を探しながら歩いた。携帯電話のアドレス帳には4、5件の店の情報をインプットした。

 デートの下調べをするなんて随分久しぶりのことだった。高校生に戻った気分だったが、それはそれで悪くはなかった。

金の時計

 金の時計前で彼女と待ち合わせた。「逢おう」と言ってから、実際に逢うまで少し時間がかかった。僕以上に彼女が緊張していることが伝わってきた。直前のメールでヒナリーナは「無人島であなたに置き去りにされる夢をみました」と送ってきた。
「夢の中のあなたは別人のように冷たかった。私は『付き合ってくれなくてもいいから、帰り道を教えて』と泣き叫んだが、あなたは黙って立ち去ってしまった」
「そんなことするもんか」
「いいの。もしあなたが私のことを気に入らなくても。その時はブログを閉鎖して姿を消しますから」

 前日の夜の高校生のような気分を大切にしよう――と逢う前から決めていた。人混みの中で初めて顔を合わせた時、「手をつなごう」という言葉が自然に口から出た。彼女は写真の通りの女性だった。一度ホテルに寄って荷物を置いてから食事に出かけることにした。
「和食がいいと思って、店を探してあるんだけど……」
 彼女に異存はなく、タクシーで昨夜歩いた通りまで出かけた。店の暖簾をくぐると、そこは個室の店だった。しかも、一部屋ごとに離れになっていて、完全に密閉された空間になっている。

 こ、これは……気まずい。でも、ちょっとラッキーかも。

 彼女はほとんど酒を呑まず、二人とも注文した料理が腹に収まらない。ポツリポツリと世間話をするが、だんだん口数が少なくなっていく。それでもコグレーンにとって、この沈黙は苦痛ではなかった。彼女も寛いでいるように思えた。狭い個室と薄暗い照明で、いつもより大胆な気持ちになってきた。
 肩を抱く。彼女が躰を預けてきた。長い髪を撫でると目をつむった。最初は耳に、続いて唇にキスをした。軽いキスを何度もした。
 胸の谷間が目の前にあった。何かが止まっている。ブローチかと思ったら安全ピンだった。
「なんでこんなの着けてるの?」
「初めてだから少し隠しとこうと思って……」
「そういう服なんだから、隠すこともないんじゃない?」
 安全ピンを取ると谷間が大きく開いた。
「ちょっとだけ、失礼」と言って、ちょっとだけタッチさせてもらった。“高校生モード”だったのは結局、正味1時間ほどに過ぎなかった。

 これ以上はさすがに憚られ、店で出て名古屋の繁華街を歩いた。歩き疲れるとタクシーでホテルに帰った。

 逢っていきなりエッチするなんて軽すぎる――という点では二人の意見は一致していた。でも、肌を触れ合ったことでコグレーンは昂ぶっていた。
「約束は守る。でも、もうちょっとだけいっしょにいないか?」
 食事してすぐ別れてしまうのが惜しかった。彼女の部屋に入った。予約したホテルは、コグレーンが昔、花屋だった時に勤めていたチェーンだった。シティホテルとは名ばかりの狭いシングルルームのベッドに二人で横たわった。《気を使っている》というだけあってヒナリーナはきめ細かいきれいな肌をしていた。「服がしわになるから」と言って、ピンクのニットとデニム地のスカートを脱いでもらった。
「締め付けるパンツをはいてるから脱いでいい?」
 ヒナリーナが言った。もちろん異存はなかった。シーツにもぐったまま、ゴソゴソと動作をする。コグレーンもベルトを外し、スーツのズボンを脱いだ。肌が密着する感覚が心地よかった。体温が直に伝わってきた。
「この際だから、これも取っちゃえば?」
 何が《この際》かは不明だが、コグレーンはヒナリーナの背中に手を回し、ブラジャーのホックを外した。部屋の照明を落とし、二人とも着ているものをすべて取り去った。そのまま長い時間、コグレーンは指でヒナリーナの躰を探索したが、最後の一線だけは越すまいと耐えた。約束を破って軽蔑されたくなかったから。

 明け方近くになって、コグレーンは自分の部屋に戻り、ほんのわずか仮眠を取った。

(続く)
 


 記憶を辿りながら、シナモンの視点からできる限り率直につづってみました。次回は同じ状況を桃さんの視点からつづってくれる予定。僕にとってもついに明かされる真実……かも。

つづく
第34話へ

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ネット恋愛 コグリア国物語 第31話【夜明け前】

《桃:文》

10月3日に電話で初めて話して以来、
コグレーンとヒナリーナは頻繁に電話で話すようになりました。
電話での肉声の会話と共に携帯メールでのやりとりも始まり、
Eメールも相変わらずまだ続き・・・
次第に二人のコミュニケーションの密度は濃くなってゆきました。
そんな中で14日にコグレーンの出張先の名古屋で会う事が決まりましたが、
14~15の一泊二日という事だったので、
その事でヒナリーナが躊躇いを伝えると
「変な意味では無いから!!!」とやたらに焦りながら
「せっかく会えるのならばゆっくり話せる方がいいと思って」とコグレーンは言うのでしたが
「お風呂は入らないんですか?」とのヒナリーナの質問に
「え?お風呂?!入ってくれたらいいと思うけど・・」と
コグレーンはヒナリーナの質問の真意を理解していませんでした。
「だって私がお風呂上がりにバスタオル一枚巻いて出てきて変な気にならないって言えますか?」
とヒナリーナが叫ぶように聞くと、
やっと真意は伝わり
「いや、それは・・・無理かもしれない。部屋は二つ取りますから安心して下さい」と言ってもらえました。

そんな電話でのトンチンカンなやり取りの一方でEメールの方では、
ヒナリーナはコグレーンの事を、
些細な事を気にする神経質な人だと感じていました。

と申しますのも、
コグレーンはこのような事をメールで問いかけてきたのです。

〔2005年10月6日のメールより抜粋〕

>…素朴な疑問なんだけど、メールの中で「コグレーンさん」と
>「●●さん」(←本名)と使い分けてるの? 
>これまでのメールのやり取りで感じていたことなんだけど、
ネガティブなニュアンスの時は「コグレーンさん」って書いてくるような
気がしているんだけど。
>「コグレーンさん」=しょせんバーチャルという意識があるのかな?


見当外れな誤解をしているのだなと思いヒナリーナはこう答えました。

ああ・・・それ、いつも凄く気にするよね(笑)
私としては●●さんが本名で書いて欲しがってるように感じられるから
「●●さんと書かねば・・・」という意識でいつもメールを書いているつもりなんだけど、
どうも度々間違ってコグレーンさんと書いてしまう事があるようです。
「ネガティブなニュアンスの時は」って・・・(苦笑)●●さんもずいぶん推理される方ですね。
残念ながら全く関係ありませんでした(笑)
「コグレーンさん」=しょせんバーチャル←(爆笑!)
なんかあまりに考え過ぎで笑えました。
神経細かいなぁ・・・私も子供の頃は神経コマかすぎたみたいだけど、
今は、そこまでではない。

・・・と、このように神経の細かいコグレーンとの出会いが、
いかなる顛末とあいなるのか?を思うと不安が募るヒナリーナ。
もう一つ気掛かりなのはコグレーンがなんだかんだ言っても
案外、女の見た目に妥協出来ない人ではないか?という疑惑が拭えない事にありました。
と申しますのにも根拠があって、やはり以前ヒナリーナが書いた
色恋解体新書の「男の面食いは治らない」というエッセイに
「男の立場から否定出来ない痛いところを突かれている」と
感想を述べていたのは他ならぬコグレーンでしたから。
全く容姿に拘らないわけでもありますまい。
写真というのは何枚送ってみたところで
その時の一瞬の影を切り取ったものに過ぎないのです。
生で見た本物こそがすべての勝敗の鍵を握っているのです。
男の価値は才能や知性や力、男らしさであっても、
女の掴みはまず外見です。
外見をベースにそれ以外の付加価値が盛りつけられて
はじめてその女性の魅力の度合いが決まるのであるー
それが野生の勘的ヒナリーナのこれまで培ってきた恋愛哲学でした。
外見の意味は
美しいか否か?
セクシーで有るか否か?
どの程度相手の異性の好みの路線であるか?

この3つの事柄から構成されているのです。

ネットからの出会いは、例えそれが一年以上の手間暇を掛けて
手塩に掛けて育んできたものであっても
実際フタを開けるとひっくり返るという事例がございます。
(事例はあくまで他人の事例ですが)
我々が、ネットの出会いの体験談として、
たいていは成功例しか読む機会に恵まれないのは
失敗例の多くが闇から闇へに葬られてしまうからなのです。

さりとてヒナリーナは一度はネット恋愛にサクセスした経験者なので、
あまり心配の度合いが過ぎるのも杞憂というものなのでしょうが、
どうも、こればっかりは性格で成功を完全に手中に収めるまでは
心配し続けるという心持ちでいる女なのでした。
この時の実際に会う直前までの、些か大袈裟な心配の仕方が
後々、コグレーンの口から「神経過敏なところのある人」と
ヒナリーナの知らないところで
ヒナリーナのアラ探しをしている女性に告げられて
攻撃の道具にされるとはゆめゆめ思ってもいなかったヒナリーナでした。

つづく
第32話へ

*.☆。o:☆';*。:*.☆。o:☆';*。:*.☆。o:☆'

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ネット恋愛 コグリア国物語 第29話【シャカボン】

《桃:文》

コグレーン王とヒナリーナが交わしていたEメールの中身はたいへん微妙なものでした。
思い返せば、もうずっと早い時期から、

そう・・・コグレーン王が初めてラクテーン地方でコッカラーノの小屋を見つけたその時から、
コグレーン王は、わかりやすい言葉でコッカラーノへ(今はヒナリーナへ)熱心なファンである事を伝え続けて下さいました。
Eメールをやりとりするようになってからは、
コッカラーノが出していたプロフィールの写真が
美的に若干の評価を得ていた事も親睦の気持ちと共に伝えても下さいました。
もっとも写真を作品と見たならば、それはコッカラーノ自身が評価されたというよりもむしろ
その写真を撮影したカメラマンの腕が評価されたのでしょうが・・・。

「では僕と会いませんか?」
メール上でそうコグレーン王から申し出があった丁度その頃、
コグレーン王がヒナリーナや共通の友人のコメント欄に書く文章には
「煩悩も性欲もある普通の男です」と訴えたい心と
「紳士的な男です」との相反する主張の両方が見え隠れし、
結局どう思われたいのかわからないと言う
ヒナリーナにとってはヘンテコリンでおかしな光景でした。

コグレーン王はヒナリーナがメールで面白がって「お釈迦様」と呼びかけるのを
「そんな神様みたいなもんじゃないです」と拒否る一方で、
ヒナリーナが、いつか色恋解体新書という個人的エッセイ集の中で書いた一遍
『性獣よこんにちは』での性獣のような人と誤解されるのも不本意であったようでした。
そりゃあ、そんなものに間違われては実も蓋も無く異性との人間関係は破綻しますものね・・・。

等身大の自分をヒナリーナだけには何としても知ってもらいたいという気持ちと、
必要以上に警戒されては困るという気持ちが混在していたから、
そんな風だったのでしょうと後になってからヒナリーナは、その時の事をそう思い返すのでした。

メールの中でコグレーン王がいくら隠そうとしても
ヒナリーナの巧みな誘導尋問によってどんどんと明らかにされていく淡い恋心。

ひよこがね、お庭でぴょこぴょこかくれんぼ

どんなに上手に隠れても黄色いあんよが見えてるよ。


ヒナリーナは黙っていただけで見えてました。

コグレーン王は、さまざまに言い繕おうとしておられましたが、
何の思い入れも無い相手と
これほどのおびただしい数のメールのやりとりなどする
殿方なんて考えられはしません。
親愛と恋愛と言うならば、とっくの昔に親愛という名の堤防を越えて
恋愛の津波がやってくる海鳴りの音へと変わっておりました。

さて会うか会わぬかと言えば、
それはとってもヒナリーナにとっては難題でした。
二人が何十通もに及び交わしたメールの中で明かになったのですが、
リアルワールドのコグレーン王には妻子があらせられました。

妻子のある人と、あるいは家庭のある人同士が道ならぬ関係になる事を
世間では昔は浮気、今は不倫と言います。

不倫をする人は仏教の教えによると死んでから色情地獄に堕ちると言われております。
別にヒナリーナは仏教徒ではありませんでしたが、
「不倫をして何が悪いんだい?ええ?!」と魔法使いのお婆さんのように
開き直るのを常套手段として悪事の限りを尽くしても良いと自分を正当化
するつもりもありませんでしたので、
不倫に関してはビギナーではなく何度かの経験はあるものの
ピザ屋の店員が電話でピザの配達を承るように二つ返事とは行かず、
何度もしてきた悪事と言えども、
また今回も躊躇いもせず「ではお言葉に甘えて馳せ参じます」とはいきません。

それなりに、よくよくコグレーン王のご家庭の事情もお伺いした上で
考えようと思いました。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ネット恋愛

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プロフィール

桃

Author:桃
文学と映画の好きな主婦。
神戸に住んでいます。

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