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ネット恋愛の話-3 現実は厳しくも美しい

ネット恋愛の話-3 現実は厳しくも美しい



別にレクチャーというつもりではなくて感じるところを思うままに書いているだけですが・・・
不愉快に感じられた方がおられましたら、ごめんなさいです。

 ネット恋愛は、現実には、まだ出会っていないが、同じ空の下で現実に生きている人間というところがミソですね。
 恋愛とは人間の持てる五感・・・視覚・聴覚・触覚・臭覚・味覚のうちの四感プラス
俗に言う「ピピッと来た」という第六感でするので、結局五感を使ってするのが通常だと思われますが、
ネットの場合は視覚・聴覚・触覚・臭覚が塞がった状態。

 この塞がっている中の3つ視覚・聴覚・触覚は、なかなか侮れないと思います。
もっとも、それが無ければ恋愛が出来ないとは思わない。
視覚障害者や聴覚障害者であっても恋愛は立派に出来ますから。

 ただネット恋愛を“さなぎ”から蝶へ孵化させようとした時に、それまで塞がっていた
視覚・聴覚・触覚・臭覚は一気に解き放たれる。
この急展開な状況変化が問題なのですね~。

 チャップリンの『街の灯』という映画をご存知でしょうか?
盲目の少女の為に、ひたむきに愛を捧げるみすぼらしい中年男は、
彼の苦労の甲斐あって手術をした少女の目が、見えるようになったその日に
少女の元を去ります。
なぜならば・・・少女のイメージの中では、自分に愛を捧げてくれたのは、
彼とは比べ物にならない、とっても素敵な紳士だったから。
せっかくの少女の夢を壊しても誰に何の利益もない。
いや、それよりも、彼はただただ好きな女性が幸せになってくれれば、それで良かったのでしょう。

本当の愛とは、このように欲も得もなく無償のものなのではないでしょうか?
そして現実とは、かくも厳しく美しいものです。

 さて話はネット恋愛に戻りますが、
ネットの上の某新聞社主催の掲示板にネット恋愛のお悩みが投稿されていました。

一年以上も、まだ見ぬ彼と育み温めてきたネット恋愛であったが、
彼の方にリアルで生身の彼女が出来た事により別れを切り出されてしまい悲しくてしかたない。
彼の様子では愛情は、そのリアルの彼女に対するよりも、まだ見ぬ自分の方に
深くある様子なのだが・・・

というお悩みでした。

 愛情の深さ云々については当事者のみにわかる部分もございましょうが、
イメージの世界の愛に夢見続けて生きてゆく事は、なかなか男性には無理だと思います。
この方は男というものをご存知無い。

 恋愛は肉体の仕事では無くてあくまで心の仕事であると私は思っておりますが、
恋にハマればハマるほど、見たい、触れたい、匂いたいという気持ちは、
一般的に、女性よりも男性の方が抗いがたいものなのです。
 男とは、そういう性急なところのある生き物でございます。
逆にお悩みの人の彼は一年以上もバーチャル上でよく頑張ったと表彰ものですね。

 彼女のお悩みの文面には「彼は遠い所に住んでいるので会えない」とありましたが、
そんなに失いたくない恋ならば、何としても会いに行くべきなのです。
彼の想いが、リアルに現れた生身の彼女よりも自分の方に深くあると思うならば尚更の事。

 それをしないからこの人は生身の彼女に負ける。
本当の自分を見せる勇気なくして「私との愛の方が真実」というのは違う・・・よね?

 一度も会った事が無い人との愛が現実の愛よりも重いと思えるほど、
少女趣味な男なんてなかなかいないんだから。

ネット恋愛の話-1 ネット恋愛とは恋愛のさなぎ

ネット恋愛の話-1 ネット恋愛とは恋愛のさなぎ



ネット恋愛は蝶に変わる前のさなぎのような状態をそう呼ぶのであって、
そのさなぎの状態自体が恋愛であるとする概念には、私はついていけない。

 私が思うネット恋愛とは、
ネットの上で起承転結するものではなくて、
あくまで現実の恋愛となる前段階を指す仮名称であると考えている。

現実の恋愛となる前ならば孵化する前のさなぎであると思う。

さなぎは枯葉に何重にもくるまれて、まどろみ夢を見ている。
枯葉の布団の中は温かい母の胎内だ。
必ずしも蝶になって飛び立たずとも枯葉の布団の中のほうが
優しく温かく居心地がいいという場合もあるだろう。

だが、そのさなぎの状態を指して「恋愛」と呼ぶのはどうなのかな?
成熟し勇気を持ち布団を脱ぎ捨て蝶になって飛び立ってこそ本当の意味での恋愛と呼べると、私は考えている。

しかしながら、さなぎの状態を「ネット恋愛」と呼び甘んじている人達が実在する事も、
そういった人達の様子をネット上で認識し
「幻想を恋愛と思い込む人達」と嘲笑を込めて語る人々の存在も
否めはしない。

ネット恋愛とは?-ネット恋愛のホントのホント

ネット恋愛とは?-ネット恋愛のホントのホント



ネット恋愛って聞いたら、
貴方はどんなイメージを持つのでしょうか?
ブログやSNSなどで意図せずに楽しくコミュニケーションをとるうちに、
知らず知らず好意を感じ合うようになっていたならば、
お金は1円もかかりませんが、
それも立派なネット恋愛です。
けして、性急に出会いを求める出会い系ばかりが
ネット恋愛ではありません!

私が思うネット恋愛とは?(桃:作 はてなキーワード)

インターネットのユーザー同士が、
何らかのネットサービスを媒体としたネット上の出会いを糸口としてもたらされる恋愛。

一昔前にはネット恋愛をテーマにした映画やドラマが制作され、

当時としては物珍しさの為に話題となったが、
2006年現在では出会い系や結婚紹介サービスなどの

出会い産業業者の宣伝広告ばかりが目立つようになりマイナーなイメージが濃く下火となっている。

ブログやSNS、趣味の掲示板などを通じて出会いナチュラルな形でネット恋愛に至るカップルも実在するが、数の上では、出会い系経由の出会いを遂げた人々とは比較にならぬほどの少なさである。

この下の階層にブログ恋愛がある。

(参考にならないが5人/参考になるは1人・・・とは言えこれは身内票なので0人と見なしましょう)


このようにネット恋愛とは何かの疑問に自分で答えてみたところで、
そのような定義は誰一人として認めない。
さりとて他の明確な定義を示す人とていないと、
まさに野晒し状態・・・それがネット恋愛のホントのホント

【ネット恋愛 関連記事】

1 ネット恋愛とは恋愛のさなぎ

2 ネット恋愛~この世の片隅で存在したもの

3  現実は厳しくも美しい

4 ネット恋愛残酷物語~ソウルメイトを探せ!


プロフィール

桃

Author:桃
文学と映画の好きな主婦。
神戸に住んでいます。

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