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ネット恋愛 コグリア国物語 第31話【夜明け前】

《桃:文》

10月3日に電話で初めて話して以来、
コグレーンとヒナリーナは頻繁に電話で話すようになりました。
電話での肉声の会話と共に携帯メールでのやりとりも始まり、
Eメールも相変わらずまだ続き・・・
次第に二人のコミュニケーションの密度は濃くなってゆきました。
そんな中で14日にコグレーンの出張先の名古屋で会う事が決まりましたが、
14~15の一泊二日という事だったので、
その事でヒナリーナが躊躇いを伝えると
「変な意味では無いから!!!」とやたらに焦りながら
「せっかく会えるのならばゆっくり話せる方がいいと思って」とコグレーンは言うのでしたが
「お風呂は入らないんですか?」とのヒナリーナの質問に
「え?お風呂?!入ってくれたらいいと思うけど・・」と
コグレーンはヒナリーナの質問の真意を理解していませんでした。
「だって私がお風呂上がりにバスタオル一枚巻いて出てきて変な気にならないって言えますか?」
とヒナリーナが叫ぶように聞くと、
やっと真意は伝わり
「いや、それは・・・無理かもしれない。部屋は二つ取りますから安心して下さい」と言ってもらえました。

そんな電話でのトンチンカンなやり取りの一方でEメールの方では、
ヒナリーナはコグレーンの事を、
些細な事を気にする神経質な人だと感じていました。

と申しますのも、
コグレーンはこのような事をメールで問いかけてきたのです。

〔2005年10月6日のメールより抜粋〕

>…素朴な疑問なんだけど、メールの中で「コグレーンさん」と
>「●●さん」(←本名)と使い分けてるの? 
>これまでのメールのやり取りで感じていたことなんだけど、
ネガティブなニュアンスの時は「コグレーンさん」って書いてくるような
気がしているんだけど。
>「コグレーンさん」=しょせんバーチャルという意識があるのかな?

見当外れな誤解をしているのだなと思いヒナリーナはこう答えました。

ああ・・・それ、いつも凄く気にするよね(笑)
私としては●●さんが本名で書いて欲しがってるように感じられるから
「●●さんと書かねば・・・」という意識でいつもメールを書いているつもりなんだけど、
どうも度々間違ってコグレーンさんと書いてしまう事があるようです。
「ネガティブなニュアンスの時は」って・・・(苦笑)●●さんもずいぶん推理される方ですね。
残念ながら全く関係ありませんでした(笑)
「コグレーンさん」=しょせんバーチャル←(爆笑!)
なんかあまりに考え過ぎで笑えました。
神経細かいなぁ・・・私も子供の頃は神経コマかすぎたみたいだけど、
今は、そこまでではない。

・・・と、このように神経の細かいコグレーンとの出会いが、
いかなる顛末とあいなるのか?を思うと不安が募るヒナリーナ。
もう一つ気掛かりなのはコグレーンがなんだかんだ言っても
案外、女の見た目に妥協出来ない人ではないか?という疑惑が拭えない事にありました。
と申しますのにも根拠があって、やはり以前ヒナリーナが書いた
色恋解体新書の「男の面食いは治らない」というエッセイに
「男の立場から否定出来ない痛いところを突かれている」と
感想を述べていたのは他ならぬコグレーンでしたから。
全く容姿に拘らないわけでもありますまい。
写真というのは何枚送ってみたところで
その時の一瞬の影を切り取ったものに過ぎないのです。
生で見た本物こそがすべての勝敗の鍵を握っているのです。
男の価値は才能や知性や力、男らしさであっても、
女の掴みはまず外見です。
外見をベースにそれ以外の付加価値が盛りつけられて
はじめてその女性の魅力の度合いが決まるのであるー
それが野生の勘的ヒナリーナのこれまで培ってきた恋愛哲学でした。
外見の意味は
美しいか否か?
セクシーで有るか否か?
どの程度相手の異性の好みの路線であるか?

この3つの事柄から構成されているのです。

ネットからの出会いは、例えそれが一年以上の手間暇を掛けて
手塩に掛けて育んできたものであっても
実際フタを開けるとひっくり返るという事例がございます。
(事例はあくまで他人の事例ですが)
我々が、ネットの出会いの体験談として、
たいていは成功例しか読む機会に恵まれないのは
失敗例の多くが闇から闇へに葬られてしまうからなのです。

さりとてヒナリーナは一度はネット恋愛にサクセスした経験者なので、
あまり心配の度合いが過ぎるのも杞憂というものなのでしょうが、
どうも、こればっかりは性格で成功を完全に手中に収めるまでは
心配し続けるという心持ちでいる女なのでした。
この時の実際に会う直前までの、些か大袈裟な心配の仕方が
後々、コグレーンの口から「神経過敏なところのある人」と
ヒナリーナの知らないところで
ヒナリーナのアラ探しをしている女性に告げられて
攻撃の道具にされるとはゆめゆめ思ってもいなかったヒナリーナでした。

つづく
第32話へ

*.☆。o:☆';*。:*.☆。o:☆';*。:*.☆。o:☆'

お忙しいところ恐れ入ります。
もし万一、この作品で楽しめましたら1クリックを!m(u_u)m

コメント

非公開コメント

1 ■なるほどー。

Σ(・ω・ノ)ノ!ネット恋愛って、会った途端に、
キモチがひっくりかえることがあるものなんですね。
イチゴも、最近、電車の中で、ブログみてる男性をみると、
この人が憧れのブロガーさんだったら?
はたして憧れは続くかと、悩むことしばしばです。
結局、恋は外見重視でしょうとおもうイチゴです。(*^o^*)v

3 ■イチゴちゃん

イチゴちゃんは若い独身女性だからルックに拘るのは当たり前ですね。熟女になると・・・そうでもない。一方男性はというと理性、理屈で考えた事(つまり自分も若くはないのだから分相応の外見がパッとしない女性でも手をうっておこうみたいな)は自らの本能の前では通用しない・・・そういうものでしょう。もっと大人になった時イチゴちゃんにもわかるでしょう(⌒-⌒)ニコニコ

4 ■と~んでもない!

イチゴは既婚熟女ですよ(*^o^*)v

5 ■へっ?!

イチゴちゃんが既婚熟女?!
なんか前、学生さんみたいな
浴衣姿のお写真を一瞬出しておられませんでしたか?

6 ■シナモンさん

私も人間ですから内心ムッとした時は、
その影響が文面に出る時もそりゃあ、たまにはあるでしょう。
でも「人格やキャラクターが独り歩きしていた」って・・・そんな事をリアルで会う前の私に言われても知りませんよ~。
「しょせんバーチャルの人と思ってるのか云々
かんぬん」って・・・
「・・・はぁ?何言ってるんだろう?」と感じるのってそんなに妙な事ですか?
それに今、その時の自分のレス(記事の中にあるもの)を読み返してみても、
そんなに責めてるようにはちっとも感じられないんだけどなぁ・・・?
見解の相違でしょうかね?

7 ■へ?

またまた、桃さん、お上手ですこと。
イチゴはアッパラパーなので年齢不詳に見えますが、
イチゴの売りは熟女の旨みです(脂身じゃないデスヨ)(* ̄Oノ ̄*)
プロフィール

桃

Author:桃
文学と映画の好きな主婦。
神戸に住んでいます。

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